今年の大発会(1月4日)はなかなかの好スタートでした。円安の進行や米国の財政の崖に一旦2ヵ月の猶予ができたことなどが原因ですが、株価が騰がることに悪い気はしません。


安倍政権が発足して半月ですが、ユーフォリアが日本の株式市場に蔓延しているように思います。ニュースでも連日の株式市場の好調が伝えられるため、思わず株式を買い増したい衝動に駆られます。


しかし、このように株式市場がユーフォリアに覆われている状況で買いに行くと、その時は成功するかもしれませんが、中長期では負ける可能性が高くなります。したがって、ストック型企業(※)の逆張り投資家である私はいつも我慢しています。


株式の順張り投資の最大の欠点は、市場が好調なときにはどんどん利益がでるので、麻薬的な快感を覚えてしまうことです。株価が永遠に騰がり続けることはありえないので、順張り投資では絶対に撤退を考える時期が到来します。


しかし、一度体で覚えてしまった麻薬的な快感を御するのは並大抵のことではないので、市場が崩壊するときに大きな損失を被ってしまうのです。 もちろん、判断基準が麻痺してしまって撤退時期自体を判断できないことも多いです。


そうは言っても、手持ち株式の含み益が大きくなっていくことだけに満足することは案外難しいものです・・・。 私の年初の誓いの一つは、「 今年は絶対に日本株式を買うことを我慢する 」という、昨年と真逆の誓いでした(笑)。

 

 

※ 異論はあると思いますが、日本における代表的なストック型企業は、電力、J-REIT、製薬、通信、食品だと考えています。