先日、外来看護師さんが、若年女性に素敵な声掛けしていたのでご紹介します。「女性をみたら妊娠していると思え!」は、医療従事者にとって常識です。


特に放射線被爆させてしまう単純X線像やCT撮影の際には、若年女性には必ず妊娠している可能性の有無を確認します。


しかし、妊娠確認を私のような男性医師が行うのは、お互い(医師・患者さんとも)嫌なものです。このため、外来看護師さんに妊娠確認をお願いするケースが多いです。


しかし、同じ女性同士だからといって、開けっぴろげに「妊娠している可能性はありますか」と訊くのはデリカシーがありません。


このあたりの対応に関しては、以前から改善が必要だと感じていました。ところが、今回の外来看護師さんは「放射線を浴びますけど大丈夫ですか?」と確認していました。


なるほど、この訊き方だと「妊娠」というキーワードを使用せずに済みます。放射線を浴びる=妊娠しているとマズい という等式を思いつかないリスクは皆無ではありません。


しかし、常識的に考えて、「放射線を浴びますけど大丈夫ですか?」と訊かれることの意味が全く分からない人は、ほとんど居ないのではないでしょうか?






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