最近、4人目(!)の子供が生まれたので、改めて子供の教育について考えています。日本の学校教育は、実社会に出ても役に立たないものばかりだから、勉強しても仕方無いという論調があります。もっと実社会に即した内容の教育をカリキュラムに取り入れるべきだという意見です。


例えば、アメリカの高校では、ITスキルを習得する授業が盛んに行われているようですし、本当かどうかは知りませんが株式投資の授業も行われているという話も聞きます。また、日本の教育に見切りをつけて(?)、マレーシアやシンガポールなどに移住するという事例も散見します。しかし、学童期にバイリンガルにしてしまうと、母国語で深く考察することができなくなるため思考能力が十分身につかないという説もあります。


そもそも学校教育の目的とは何でしょうか?私の場合は、自分の子供が社会で独り立ちするにあたって必要とされる基礎知識の習得や、未知の分野を独力で切り開く能力(=学習する能力)を獲得してくれればいいなと考えています。


そのような観点から考えると、従来のカリキュラムもそれほど悪くないと思います。確かに数学などは日常生活をおくる上では必要無いですが、ドクターとして仕事をする上で高校までの履修範囲の1/3~1/2程度は何らかのカタチで必要な知識ではないでしょうか。


また、それ以上に未知の分野を独力で学習(解決)していく能力は社会人として必須のスキルだと思います。私の場合には、不動産取得・管理運営や友人とベンチャー起業したりと、医学とは無関係の自分にとって全く未知の分野を独力で切り開く能力(=学習する能力)を学校教育を通じて習得できたのがありがたかったです。


子供の教育を考える その2 につづく