整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

当日手術

人工骨頭の当日手術はしんどい

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、人工骨頭置換術の当日手術を施行しました。大腿骨転子部骨折では当日手術を行うことがありますが、大腿骨頚部骨折の人工骨頭置換術では初めての試みです。


なぜ人工骨頭置換術で当日手術を施行したかと言うと、翌週の手術枠は予定手術でいっぱいで、どこにも入れることができないことが理由です。


そうであれば、当日の最後に入れる方がまだマシかな...。幸い、その日はTHAが2件あるだけでした。


しかし、手術に入りながら、術前検査を行い、インプラントまで発注するのは予想以上にシビアでした。特にインプラントの手配で苦労することになりました。


普段使用している機種が近くに無かったので、遠方から取り寄せる必要があるとのことでした。そのため、他の機種をあたっていると時間がどんどん過ぎていきます。


今日は無理かなと思っていると、何度か使用したことのある機種が確保できるという連絡が届きました。この段階で当日手術を施行することが決定しました。


ただ、手技書やテンプレートが手元に無かったので、届きしだい外来担当医にテンプレート・サイズ決定を依頼する等で少し苦労しました。


何とか当日手術を敢行しましたが、もう少し余裕が欲しいので忙しい時には止めた方がいいかなという感想でした。おそらく患者さんのためにはなったのでしょうが...







★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者が股関節外科の基礎および治療体系を学習するにあたり最もお勧めの書籍です。日本を代表する執筆陣が股関節外科に関するあらゆる事項を、非常に分かりやすく解説しています。この1冊があれば股関節外科のほぼ全ての疑問点を解消できると思います。


         




規格外の超高齢者

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、大腿骨転子部骨折の患者さんの手術がありました。
派手な折れかたの大腿骨転子部骨折で、around centuryの超高齢者です。


受傷から2時間で受診なので、まだ全身状態は悪くありません。幸いなことに肺炎の併発もなさそうです。さて、どうするか???


だいたい私は、高齢者の大腿骨転子部骨折では当日手術を心掛けています。このため、検査依頼と手術申し込みは同時進行が多いのです。


赤血球製剤の確保で戸惑ったものの、何とか15時すぎに手術出しができる体勢を整えました。これなら定時帰宅(17時)も夢ではないかも(笑)。


しかし、手術とは何が起こるか分からないモノです。100歳ちかい超高齢者にもかかわらず、骨質が非常に良かったのです!大腿骨骨幹部など髄腔径が13mmしかありません。


もちろん、大腿骨近位は骨脆弱性があるのでしょうが、すくなくとも健側ではかなり丈夫そうな骨質です。malignancyというわけでもなさそうです。


実際に執刀を開始すると、クラウンリーマーが切れないではないですか! かなりがんばってようやくクラウンリーマーが近位部に入りましたが、固くて10mm以上進みません。。。


とりあえずネイルを挿入してしまおうと挿入したものの、固くてネイルが皮質を貫けません。確かにクラウンリーマーは10mmほど髄内に進んだものの、リーマー内に骨はありませんでした。


仕方なく、オウルで皮質骨を潰すことでようやくネイルを挿入することができました。径10mmにもかかわらず jammingして苦労しました。なぜ超高齢者なのに jammingするのか・・・


とにかく超高齢者にもかかわらず、やたらと苦労してしまいました。よくみると私よりも身長が高くてガタイがいいです。どうみても超高齢者としては規格外でした。。。


なんだかんだで帰路についたのは18時前でした。あ~、今日はビールがウマいというよりは、純粋に疲れたなぁ・・・







★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。








超高齢・大腿骨転子部骨折の当日手術

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、久しぶりに当日手術を行いました。今回の方は90歳台後半の方で、時間の経過とともに状況がどんどん悪化することが予測されました。


他院からの転院依頼だったのですが、前医が気を利かせて絶飲食にしてくれていたのが幸いでした。これはやるしかないだろう!


当日手術では、①患者さんの状態把握 ②各部署とのスムーズな連携 が必須です。この2点を達成できなければ施行することは困難です。


まず①患者さんの状態把握ですが、高齢者の大腿骨転子部骨折に対する当日手術で、私がチェックしているのは下記のごとくです。これについてはこちらでまとめています。

  1.  心機能
  2.  高度弁膜狭窄症の有無
  3.  腎機能
  4.  重度肺炎の有無 


②各部署とのスムーズな連携では、先日ご紹介した対応が吉です。面倒でも麻酔科医師や手術室スタッフ・病棟スタッフに、電話で直接きっちり根回ししておきます。


ひたすら動き回った1日でしたが、術後経過は良好で当日手術が奏功したようです。高齢者の大腿骨近位部骨折では、可能な限り早期に手術を施行することが救命率向上に寄与します。


当日手術は、整形外科医だけではなくコメディカルのスタッフにもかなりの負荷をかけてしまいますが、患者さんを通しての社会貢献だと思ってがんばり続けたいと思います。 





★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。








整形外科医は常在戦場?

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、外反膝のTKAを施行していた際に救急外来から電話がありました。
大腿骨転子部骨折の高齢者が搬入されてきたため、整形外科医への治療依頼でした。



ちょうど、インプランテーション直前だったので少し迷いましたが、最後の経口摂取が午前8時だったとのことで、当日手術を決断しました。


この方はかなり認知症が高度で、COPDもあったため待機手術は危険と判断したのです。そこで、救急担当医師に術前検査を口頭で依頼しました。


ちなみに高齢者の下肢骨折に対する当日手術で、私がチェックしているのは下記のごとくです。これについてはこちらでまとめています。

① 心機能 
② 高度弁膜狭窄症の有無 
③ 腎機能 
④ 重度肺炎の有無



TKAが終了してからバタバタと診察や手術説明を行い、午後15時に入室させることに成功しました。ひたすら動き回った1日でしたが、術後経過は良好で当日手術が奏功したようです。


やはり、高齢者の大腿骨近位部骨折では、可能な限り早期に手術を施行することが救命率向上に寄与していると思います。


当日手術は、整形外科医だけではなくコメディカルのスタッフにもかなりの負荷をかけてしまいますが、患者さんを通しての社会貢献だと思ってがんばり続けたいと思います。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。



                                             

                                  
AO法骨折治療




ルーチンワークはストレス解消手段!?

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨日は新患外来終了後に、THA術前の2名分の自己血採取&手術説明を行いました。
その後、朝に転倒して搬送された89歳の大腿骨転子部骨折の方の手術を行いました。


不安定性が強くて大腿骨近位は大腿骨頭・大転子・小転子骨片の4つの骨片に粉砕していました。一瞬ひるみましたが、やらざるを得ないのでいつものごとく当日手術を施行しました。


ネイルを大腿骨に挿入するまでは問題無かったのですが、大腿骨頚部と転子部の間の骨膜が完全に破綻しているようで、ラグスクリューのガイドワイヤーが頚部前方に抜けてしまいます。


仕方無いので、ドリルを思いっきりハンドアップして後方に転位している大腿骨頚部にガイドワイヤーの先を誘導してから、今度はドリルをハンドダウンしてなんとか骨頭に刺入しました。


股関節の拘縮が強くて健側下肢がイメージの邪魔をするため、骨折部の透視をすることさえも結構苦労しましたが、何とかそれなりの固定性を得ることができました。


家族に手術結果の説明して、医局に戻ってきたのは16時50分でした。朝からかなりの業務をこなしましたが、何とか定時までに一応の業務を終了することができました。


大学や日赤などの大規模な中核病院ではなかなかできない芸当ですが、小さな市中病院だからこそスタッフの協力も得られて、かなり効率良く業務を遂行できます。


私は生来がナマケモノなので、新規事業の立ち上げや投資計画を練るなどの頭脳を酷使する作業は、ついつい後回しにしてしまいます。


そして、このような手馴れた業務(=ルーチンワーク)は、あまり頭脳労働を伴わないので、実は私にとって絶好のストレス解消手段になっています(笑)。


これだけの量の業務を8時間の勤務時間内に全て終了すると、非常に精神的な充実感があります。このため、気持ち良く新しい1週間を迎えることができそうです。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。



                                             

                                  
AO法骨折治療




アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。