整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

当日説明

重症例以外は特殊対応しない

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先日の外来での出来事です。
私は、
MRIの当日説明は見逃しの温床だと思っているので可能なかぎり避けています。


患者さんには「放射線科とのダブルチェックによって見逃しの確率を下げることができるので、撮像当日はMRIの結果を説明せず、後日に結果説明させてもらいます」と説明しています。


ほとんどの患者さんは理解してくれるのですが、ときどきどうしても同じ日に説明して欲しいという方が居ます。骨折などでやむを得ない場合はある程度仕方無いと思います。


しかし、その日の方は80歳台の方で時間は有り余るほど有るのですが、どういうわけか検査の日時を勝手に再診予約の当日の朝一番に変更して、MRIの当日説明を求めてきました。


マイルドな腰部脊柱管狭窄症なので緊急性はありません。患者さんの強引さに辟易した私は、放射線科医師の読影ができていないので、MRIの結果説明はできないことを再度説明しました。


患者さんはやや不満そうでしたが、「軽い脊柱管狭窄症なので、このまま様子を見ましょう」と言って帰した場合、私がMRIの見落をしたとしていたとしてもチェック機構が働きません。


私にとって後腹膜腔はブラックボックスなので、脊椎だけ診ればよいというわけではありません。もちろん、患者さんの読影結果を後日に確認すればよいのでは? という意見もあります。


しかし、優先度の低い症例で特殊対応を始めると収集がつかなくなります。私は重症度の高い方以外は、仕組み化してルーチンワークにしておく方が医療ミスが減ると考えています。


このあたりは、さまざまな意見があると思いますが、患者さんの安全を第一に考えるのなら、多少診察回数が増えてもダブルチェック機能を利かした方がより望ましいと考えます。



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MRIの当日説明は見逃しの温床

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昨日はアルバイト先で外来をしていました。
患者さんの時間の都合で、MRI施行後に当日受診して結果説明を行った方がいました。


MRIの当日説明の場合は、当然ながら放射線科医師による読影は間に合いません。しかし、整形外科分野では大きな見逃しは無いので、強く希望される場合には当日説明を行っています。


当日読影を行った方では、後日に放射線科医師の読影結果を確認する必要があります。自信があっても、2名の医師によるダブルチェックの方が、見逃しが発生する危険性が低いのです。


昨日、腰椎MRIを施行した方はL4/5の腰部脊柱管狭窄症でした。症状とも合致するので特に気に留めることもなく4週間分の内服処方を行いました。


そして、お昼ご飯を食べていると放射線科医師が寄ってきて、おもむろにその方の読影レポートを差し出しました。ナント、上行結腸に腫瘍がありそうとのことでした・・・。


本当ですか~?と言いながら再度MRIを確認しましたが、画像の説明を受けてもいまひとつ理解できませんでした。そもそも、画像の端に映っているモノが何なのかさえ分からないのです。


う~ん、これは注意して読影していても、自分だけの力では絶対に見つけることができないです。やはり、放射線科医師によるダブルチェックは必須ですね。


それはさておき、今回は再診予約を4週間後にしていました。そして4週間後には、放射線科医師による読影レポートの確認を忘れていたかもしれません。あぶなく見逃しするところでした。


これからも当日実施したMRIは、可能なかぎり放射線科医師による読影が終了するまで結果説明しないようにしようと思いました。




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