関節リウマチ治療において最大の敵は、感染症です。関節リウマチ自体が感染症のリスクを増大させます。加えて、ステロイド、MTX、生物学的製剤の使用が更に感染症併発リスクを助長します。その他の感染リスク因子としては下記のものがあります。


RAにおける感染リスク因子



もちろん、免疫抑制剤である生物学的製剤は、感染リスクを上昇させます。リウマチ医としては、できるかぎり感染リスクの低い製剤を使用したいと思うのが人情ですが、残念ながら日本で使用可能な5種類の生物学的製剤(INF,ETN, ADA, TCZ,ABC)間で目立って感染リスクの低いものは無いようです。


biologicsにおける感染症リスク


※ 2012.4からGLMも使用可能となっています。
※ 京都第一赤十字病院 リウマチ・膠原病センターの尾本先生からいただいた関節リウマチの資料からの抜粋です。