整形外科医のブログ

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手技

瞬間接着剤を用いた爪修復のコツ

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昨日の爪外傷の補足です。爪甲が割れたときにはアロンアルファ等の瞬間接着剤で修復しますが、接着剤の塗布方法に若干のコツがあります。


          
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 (ファミリー薬局から抜粋)



まず、割れた爪同士をぴったり合わせます。すると2つの爪の間から血液もしくは淡血清の滲出液が爪表面に漏出します。これをガーゼ等でふき取って、爪甲表面が乾いた状態にするのです。


これは、瞬間接着剤と爪甲が直接接触して固定性を高めることが目的です。そして瞬間接着剤が固まるまで数分間は爪をぴったり合わせたまま圧迫力を加え続けて待ちます。


これは、瞬間接着剤が爪甲のみを架橋して、爪床に浸潤しないようにすることが目的です。”瞬間”接着剤といえども数分間は待つ必要があるのがピットフォールでしょうか?


表面が硬化すれば出来上がりです。塗布する瞬間接着剤の量が多すぎると、爪郭にこぼれたり固着するのに時間がかかるので、瞬間接着剤の量は少なめがよいと思います。



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自己血貯血のコツ

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今日は午後から自己血貯血を行いました。管理人の勤めている病院では毎週月曜日の午後から、人工関節全置換術施行予定の患者さんの自己血貯血を行っています。


ここ数年、毎週のように自己血貯血を行っているので、自己血採取の技術には相当自信を持っています。まあ、比較的どうでもよい範疇の技術に分類されると思いますが(笑)。


17Gという相当太い針で穿刺するので、太い静脈を捜す必要があります。血管が太い方は問題ないですが、太っている方では皮下のかなり深いところに静脈が埋没していることが多いので、穿刺は難しいことが多いです。


また、太っている方は静脈径も細い傾向にあり、整形外科医泣かせな方が多いのも特徴です。さて、静脈径の細い方に穿刺してうまく血管内に入っても、径が細過ぎるため貯血スピードが極端に遅くなるケースがあります。


このような場合には収縮期血圧と拡張期血圧の間の圧となることを目標にして、比較的緩く上腕を駆血します。すると、収縮期には上肢に血液が流入しますが拡張期には中枢に戻らないため、だんだんと血管が拡張していくので貯血スピードが上ります。


これでも貯血スピードが不十分な場合には、ベッドの高さを上げてやると気圧の助けによって貯血スピードが上がります。このような細かい工夫をしながら苦労して自己血貯血する場合も結構多いように感じます。


もちろん、貯血スピードは速過ぎると危険ですが遅すぎるとルート内で凝血してしまい、採取した血液が無駄になってしまうので注意が必要です。




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