この1ヶ月で、下記のような2つの資産贈与を敢行しました。

① 長女に築古木造戸建を贈与
② 長男に資産保有法人の持ち分の90%を贈与


①は、4年半前に購入した築古木造戸建です。この4年間で減価償却をほぼほぼ食い尽くしてしまい、このまま持ち続けると逆に私の所得税を上げてしまう要因となります。


そこで購入時から計画していたように、子供に贈与することにしました。金融資産の贈与に関しては、その評価に悩むことはありませんから、基本的には事務的な手続きだけです。


しかし、不動産の贈与に関しては評価額から贈与契約書まで細心の注意を払って贈与を実施する必要があります。不動産の贈与は、金融資産の贈与とは全く異質なのです。


今回、私は下記のようなステップを踏みました。  

 1. 贈与契約書の作成   
 2. 不動産の登記   
 3. 贈与における価額の算定   
 4. 贈与税の申告書作成


1,3,4は顧問税理士に、2は懇意の司法書士に依頼しました。3に関しては家屋調査士の方がより望ましいかもしれませんが、今回はワンストップサービスで顧問税理士に業務依頼しました。


実務上は、まず3で不動産価格を評価してもらいます。評価額が贈与するにあたって妥当な価格であると判断できれば、1,2,4のステップを開始するという流れです。


先月末に登記完了の報告が司法書士からありました。購入から出口まで5年越しの事業でしたが、当初の計画通りに実行できてホッとしています。ちなみに贈与税は約11万円の予定です。


②は、①に比べると大きな仕事でした。贈与税自体は「 0 」円ですが、それは会社の株価評価がマイナスだからです。マイナスである理由は法人所有資産の評価は路線価ベースだからです。


不動産取得から3年以内は時価ですが、3年経過以降なら土地は路線価評価・建物は固定資産税評価額でOKです。私の法人所有不動産は、時価と路線価の乖離が激しい物件ばかりです。


時価と路線価の乖離は2~3倍の物件が多く、時期が良かったため買値は路線価程度です。フルローンで購入しているので簿価ならマイナス評価ですが、時価では大幅なプラスになります。


法人所有の電力株群が買値の2倍以上になっているためヒヤヒヤしましたが、太陽光発電設備の一括償却での-2200万円が利いて、何とか株価評価を水面下に留めることに成功しました。


資産所有法人の持ち分贈与契約書に確定日付を取得することで、全ての手続きが完了します。無料贈与できるのは、今年がラストチャンスだったのでホッと一息です。


ちなみに法人は合同会社です。私の持ち分が5%しかなくても、定款で定めることで100%の支配権を維持することが可能です。この意味も資産保有法人は合同会社がベストでしょう。


追記
株式会社でも属人的株式(VIP株)で同様のことが可能ですし、持ち分の無い一般社団法人という選択肢もあります。しかし、まだ判例が無いため将来的な税務リスクを払拭できません。



      ★★ 管理人監修の「医師のための築古木造戸建投資マニュアル」 ★★
 


なぜ、築古木造戸建なのか? 不動産業者が勧めるピカピカの投資用新築マンション投資など全く比較にならない旨みが、一見地味な築古木造戸建には隠されています。


勤務医のあなたが開業医並みの収入を得て富裕層に到達する方法!」で提唱した築古木造戸建投資の実践版です。勤務医のあなたなら税制を絡めて低リスクに実践可能な投資手法です。


多忙な医師が時間をかけずに知識を習得することを目的に、パワーポイントのプレゼンテーション形式となっています。ポイントだけに絞っているので1時間以内に概要を掴むことが可能です。


全143スライドのPDF版ダウンロード販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。


尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。



医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1


                医師のための築古木造戸建投資マニュアル