以前、関節リウマチの研究会に参加したことを記事にしました。その際の講演内容のスライドを、京都第一赤十字病院 リウマチ・膠原病センターの尾本先生からいただきました。


講演内容は的を絞って簡潔にまとまっているので、教科書を読むよりもスムーズに頭に入ってきます。内容を抜粋して勉強していきたいと思います。


米国のデータですが、関節リウマチに罹患されている方は10歳程度寿命が短くなります。

RAは10歳寿命が短い





生物学的製剤が登場した2000年以降の世界各国の標準化死亡比(SMR)は下記のごとくです。
期間が31年のスウェーデンからの報告は、MTXや生物学的製剤登場前のRA自然経過に近いデータである可能性があります。SMRが2.03もあるということは、寿命が10年短くなるのも頷けます。

IORRA  SMR


※ 標準化死亡比(SMR): 死亡率は、通常年齢によって大きな違いがあることから、異なった年齢構成を持つ地域別の死亡率をそのまま比較することはできません。比較を可能にするためには標準的な年齢構成に合わせて、地域別の年齢階級別の死亡率を算出して比較する必要があります。