先日、経済ジャーナリストである荻原博子さんのコラムを拝見しました。
金融機関が絶賛する「ドル・コスト平均法」は大いなるペテン…? です。 


内容は、表題のごとくドル・コスト平均法をディスっているものです。ご存知のように、ドル・コスト平均法は投資の王道と言われています。


毎月定額の資金で投資対象を購入するため、価格が下がった時にはたくさんのユニットを購入できます。金融資産投資初心者には VT +ドル・コスト平均法が最強と言われています。


ところが、今回の荻原さんはドル・コスト平均法に対して真っ向から否定的な意見を述べました。一体どのような内容なのか興味が湧きました。


実は、私もドル・コスト平均法に対しては否定的であり、私自身がドル・コスト平均法を実践したことは生涯で一度たりともありません。


その理由はドル・コスト平均法は月並みな投資成績しか期待できないからです。私は自分の投資戦略に従って買い下がっていく超長期逆張り投資戦略を採っています。


このため、ドル・コスト平均法のような効率の悪い購入の仕方をすることはないのです。 しかし今回の荻原さんの主張は、ロジックが破綻していると感じました。


その理由は、彼女がドル・コスト平均法がダメな理由として、証券会社に対する手数料をたくさん支払わなければいけないという、つまらない事を挙げているからです。


確かに、売買手数料や ETF の信託手数料などのコストに注意を向けることは悪いことではありません。しかし数%レベルのコストの違いで投資対象の選別をするなど本末転倒です。


荻原さんが自ら言うように、投資で大事なことは安く買って高く売ることです。このことを理解しているのに、数パーセントの手数料に拘泥していることが私には理解できません。


また、何としてもドル・コスト平均法を否定するために、下記のようなもっともらしい例を引き合いにしてディスっています。




例えば、投資できるお金が6万円あったとします。わかりやすくするために、「ドル・コスト平均法」で毎月1万円ずつ株を買うとしましょう。


1ヶ月目が一株100円なら、1万円で100株買えます。2ヶ月目に一株80円なら125株買えます。3ヶ月目が一株40円なら250株、4ヶ月目に一株80円なら125株、5ヶ月目に一株200円になっていたら50株、6ヶ月目に100円なら100株買えます。


すると、半年で750株買えるので、トータルすると一株あたりの株単価は80円になります。最初に100円で買っても、「ドル・コスト平均法」で買えば80円になるのでリスクが減るという説明です。


けれど、もし6万円あり、「ドル・コスト平均法」など使わずに買ったらどうなるでしょう。


1ヶ月目が一株100円で100株買い、2ヶ月目に一株80円で125株買い、3ヶ月目が一株40円で250株買う。けれど、4ヶ月目に一株80円になったら、前の月の40円よりも高くなっているので、自分で買う場合は購入を見送るという選択ができます。


さらに、5ヶ月目の200円、6ヶ月目の100円も見送れば、3万円で475株を買っていますから、一株あたりの単価は約63円。「ドル・コスト平均法」よりも、はるかに安く買えます。少なくとも、一株200円になったものをわざわざ買うマヌケな人はいないでしょう。




上記の主張などは、完全にあと出しじゃんけんです。このような値動きの予想がつかないからこそ、初心者にはドル・コスト平均法が最適なのです。


この方の”ブランド”は、銀行や証券会社をディスる「正義の味方とお見受けします。そして今回は自分ブランドに固執するあまり、証券会社攻撃が目的となっているようです。


「正義の味方的なタレント経済評論家は、自分ブランド維持のためのポジショントークを語ることが多いので注意が必要だと思います。






★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。