整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

治療的テーピング

スポーツ少年が接骨院へ流れる理由

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なぜ、野球肘などの患児が、医療機関から接骨院に流れていくのかについて興味深い話題がありました。


野球肘などのスポーツ障害の治療の基本はノースロー(No Throw)です。もちろん、目的は肘の障害部に負荷をかけないためです。


上腕骨内上顆裂離骨折や離断性骨軟骨炎では、骨癒合までに比較的長期間のノースロー期間が必要です。しかし、この長い期間を指示すると、患児(と親)はソッポを向きがちです。


実際、数カ月も練習から離脱することは、患児や両親にとって耐え難いことは容易に想像できます。しかし、これらの傷病は焦っても早く治ることはありません。


したがって、ノースローを指示せざるを得ないのですが、ただ「ノースロー」といっても患児や両親は納得しません。


このため、通院毎にマッサージしてくれる接骨院へ患児が流れるのです。本来なら医療機関で、ノースロー期間中の下半身ストレッチなどを指導するべきです。


しかし、ほとんどの整形外科医院や病院は、下肢の柔軟性を高める指導は行っていません。患児からすると放置されているように感じるため、手厚い(?)接骨院へ流れるのです。


この話をお伺いしたときに、整形外科診療の難しさを改めて感じました。山のように押し寄せる患者さんを前にすると、一人に割ける時間も限られます。。。


このあたりの匙加減は難しいですね・・・





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骨棘ナシ=脂肪褥炎=ヒールカップ

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先日、外来で60歳台の患者さんが踵部痛を主訴に初診されました。
「踵~足底痛」とくれば、こちらでご紹介した3疾患が思い浮かぶと思います。


  1. 足底腱膜炎:足底腱膜の停止部の炎症。中~高齢者に多い
  2. 踵部脂肪褥炎:踵部脂肪体の弾力低下で踵骨へ直接負荷がかかる。中~高齢者に多い
  3. Heel Fad Pad Syndrome:踵部脂肪体と踵骨の間に発生する剪断力が原因。スポーツ愛好家などの若年者に多い


スポーツ選手や学生が多い特殊な(?)環境でなければ、普通は①もしくは②となります。①②の鑑別は、圧痛部位と単純X線像での踵骨骨棘の有無でしょうか。


ややこしいので、私は、踵骨骨棘アリ=足底腱膜炎、踵骨骨棘ナシ=踵部脂肪褥炎という風に覚えています。ちょっと安直過ぎますね(笑)。


治療は、足底腱膜炎はおなじみのアーチサポートですが、踵部脂肪褥炎ではヒールカップを選択します。踵骨骨棘ナシ=踵部脂肪褥炎=ヒールカップ ですね(笑)。


私の勤務先にはヒールカップを常置していないのでネットでの購入を呼び掛けています。本当に購入できているのか否かはやや疑問ですが、いまのところクレームは一件もないです。






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凄いかも! 歩行支援機 ACSIVE

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先日の外来で患者さんに、ケアマネさんから勧められた介護用品のパンフレットを見せられました。そのパンフレットにはACSIVEという商品が載っていました。


ACSIVEとは何ぞや? と思って外来終了後に調べるとなかなか面白そうだったのでご紹介させていただきます。


ACSIVE(アクシブ))とは、無動力の歩行支援機で、歩行能力の弱った人の歩容を整える目的で、名古屋工業大学の佐野明人教授が開発されました。


『受動歩行』理論に基づいて作られており、電気やモータなどを使わず、バネと振り子の動きが作用し脚の振り出しをアシストします。下記に動画がありました。







電気やモーターなどを使用せず、重力とバネの力だけで歩くので、軽くて静かだそうです。これはなかなかすごい発明ですね!


販売価格は片脚用194400円、両脚用378000円です。月額10800円でレンタルも可能なようです。比較するなと怒られそうですが、HALと比べると圧倒的にシンプルで安価です。


実際に装着していないので何とも言えないですが、歩くのが億劫になってきた高齢者の歩行サポートにはよい商品かもしれません。 いろいろな商品があるモノですね。





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ばね指に対するテーピング

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先日の外来で、中指ばね指の患者さんが再診されました。この方には、以前にステロイド含有の腱鞘内注射を施行しています。


腱鞘内注射で、腱鞘炎はかなり軽快しましたが、弾発だけが少し残存しています。痛みは無いそうですが、カクカク引っかかって気持ち悪いとのことでした。


ところで・・・と、その患者さんに相談を受けました。テーピングをすると弾発症状がましになるそうですが、テーピングをしてもよろしいでしょうか? という質問でした。


どのようなテーピングなのか確認すると、単純にPIP関節とMP関節の間の基節骨部をクルクルと巻くだけのものでした。アンカーなどは一切使用していません。


この程度の簡便なテーピングにも関わらず、確かに弾発現象が少し緩和されている印象です。う~ん、こんなテーピングで、そこそこ効果があるとは・・・


ばね指に対するテーピングは何種類かありますが、フィギュアエイト風に巻いたり、アンカーを使用したりと簡便とは言い難いモノが多いです。


一方、今回の患者さんが自己流で編み出したテーピングは、簡便で誰でもできそうです。確かにこの患者さんには効果がありますが、他の患者さんに効果があるかは未知数です。


今度、腱鞘内注射後に弾発現象のみ残存した症例には、今回のテーピングを試してみようと思います。





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猫背矯正ベルトで鎖骨骨折の治療?!

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先日、外来中に患者さんから興味深いことを言われました。
この方は、鎖骨骨幹部骨折に対してクラビクルバンドで保存治療中です。


受傷後4週ほど経過していますが、仮骨形成がイマイチです。もう少しクラビクルバンド装着が必要だと説明したところ、クラビクルバンド装着は夜間がツライとのことでした。


折り返し部分が当たって痛いそうです。受傷後4週間なので、夜間だけ除去してもいいですよと説明したところ、思わぬ返答がありました。代わりに猫背矯正用ベルトを装着して眠りますと。。。


「猫背矯正ベルト」は初めて聞く言葉です。医局に戻って調べてみると、結構さまざまなタイプのものが発売されているようです。そして、クラビクルバンドよりも低負荷のものが多そうです。






さすがにクラビクルバンドほどの矯正力はなさそうですが、受傷後4週経過している患者さんには十分な気がします。特に夜間であれば、全く問題なさそうです。


積極的に勧めようとは思いませんが、オプションとしては知っておいて損は無い知識かなと思いました。それにしても患者さんもおもしろいことを考えるものですね。




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