整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

消炎鎮痛剤

外来は患者さんの説得の場?!

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今日は駄ネタです。
整形外科の外来では消炎鎮痛剤を処方する機会が非常に多いと思います。


問診を取って、検査に行ってもらい、診察をする一連の流れの結果、「じゃ、痛み止めを出しておきますから、1週間ほど様子をみましょう」という治療になる患者さんが多いです。


そして、これらの患者さんのうち多くの方は、検査に送り出す前の問診の段階で、このような一連の流れになることが予想されます。検査に行ってもらうことが、儀式のようになっています。


ときどきred flagが立っていて「これはマズイな」ということもありますが、ほとんどの方は「じゃ、痛み止めを出しておきますから、1週間ほど様子をみましょう」で終わってしまいます。


もちろん、実際の外来の現場ではぞんざいに患者さんを扱うことはなく、できるだけ患者さんに納得して(満足して)帰ってもらえるように心を砕きます。


しかし、客観的に見て私がやっていることは、ロキソニン等の消炎鎮痛剤を患者さんが納得して服用するように説明しているだけです。


疾患に応じて手変え品を変えて説明するのですが、最終的なゴールは消炎鎮痛剤などの服用なので、私にとっての外来は「患者さんの説得の場」となっています(笑)。


その場では、それなりに頭を使っているような錯覚を覚えますが、昼食時に冷静に振り返ると、今日もあまり大したことをしていないなぁ と思うことが多いです・・・


以前、開業医の友人と話しをした時にも、彼は同じようなことを言っていました。勤務医はまだ手術などの手技があるので気が紛れます。


しかし、毎日外来をしている開業医は、このような感覚に陥っても不思議ではないでしょう。しっかりした診断をすることが前提ですが、整形外科外来の本質は説得外来なのかもしれませんね。





★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








治療内容が金太郎飴状態!?

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昨日の夕方はアルバイト先で夜診をしていました。
平日の夜診なので、そこそこ新患が来ます。


たいていの方は腰痛や膝・肩関節部痛です。発症して間もない方が多いため、いきなり関節腔内注射をすることには難色を示します。このため、初診では消炎鎮痛剤の処方が多くなります。


つまり、診察して画像所見で大きな問題が無いことを確認してしまうと、その後の治療内容は多くの方で消炎鎮痛剤の処方に落ち着いてしまうのです。


その病院では採用薬も限定されているため、治療内容が投薬内容まで同しとなるワンパターンな金太郎飴状態となってしまいます・・・。


数人連続で同じ処方内容になると何だか申し訳ない気持ちになってしまいます。もちろん、後ろめたさを感じる理由など全く無いのですが、こんなにワンパターンでいいの?という気持ちです。


消炎鎮痛剤のみでは症状が軽快しない方は翌週にも受診されます。ここからが整形外科医としての腕の見せ所なのですが、幸か不幸か半分以上の方は再診することがありません。


こういうことを延々と繰り返しているうちに、一般病院での整形外科外来では「消炎鎮痛剤を処方するために、如何にして納得してもらうかがポイント」かなと思うようになりました。


まあ、消炎鎮痛剤で治る方ばかりなら苦労はしないのですが・・・。



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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



処方の際の一言(ひとこと)

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今日の午前はアルバイト先での外来でした。
相変わらず、多数の患者さんが受診されます。


やはり主な対象疾患は、変形性膝関節症と変形性脊椎症です。いずれも初回治療は消炎鎮痛剤による薬物治療ですが、処方の際の一言(ひとこと)に少しポイントがあるような気がします。


昔の私は、「じゃあ、痛み止めを1週間処方しておきますね」と言っていましたが、多くの患者さんは、「痛み止めは痛みをごまかしているだけですよね?」という受け止め方をします。


そこで最近では、「じゃあ、炎症を抑えるお薬を1週間処方しておきますね」と言っています。すると、患者さんは、”お薬で炎症を抑えて根治治療をしている”と受け止めてくれるのです。


このように単なる消炎鎮痛剤であっても、処方の際の一言(ひとこと)で患者さんの治療に対するモチベーションが随分異なることに気付きました。


整形外科外来の治療選択においては消炎鎮痛剤処方が大きなウェイトを占めます。つまり極論すると、如何にして消炎鎮痛剤を納得して服用してもらうかが大きなポイントなのです。


18年目になってようやく気付いたことなので少し公表するのが恥ずかしいですが、いわゆるプラセボ効果も期待できて「炎症を抑えるお薬」はなかなか良い言い回しだと思います。


これ以外にも何か良い言い回しがあるようでしたら、是非教えてください!



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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



脊椎由来の疼痛に対する治療法 その1

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やはり、整形外科の外来では腰痛・膝関節部痛・頚部痛・肩関節痛の方が圧倒的に多いです。


このうち関節由来の膝と肩は関節腔内注射を中心に治療していくので、効果が劇的にあることが多いです。しかし、脊椎由来の痛みに関しては関節由来ほどには効果的な治療法が無いのが現状です。


17年間、いろいろな方法を試してみましたが、最近では基本に戻って鎮痛剤が結構効果的かなと感じています。複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)の考え方に準じて治療を行おうしていたら、早期からの積極的な消炎鎮痛剤投与に行き着いたのです。ちなみにCRPSとは、1996年に国際疼痛学会がRSDから名称を変更したものです。


CRPSでは痛みのループができてしまって疼痛が慢性化するのですが、程度の差こそあれ誰でもこのような傾向はあるといわれています。つまり急性腰痛症や外傷性頚部症候群(いわゆる交通事故のむちうち)に対して、早期から積極的に消炎鎮痛剤を投与すると、局所の疼痛誘発物質が洗い流されて疼痛が慢性化しにくくなるという理屈です。


その2 につづく

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