五十肩 -その病態と診断・治療から予防まで- その1 のつづきです。


外来診療の実際

安静時痛や夜間痛がある場合


・ 疼痛を誘発しない範囲内でのADL動作や、胸郭・肩甲帯に対する運動(深呼吸)を行う


胸郭・肩甲帯に対する運動(深呼吸)とは・・・

肩関節を動かさないように両手を大腿の上に置き、深呼吸しながら骨盤を立たせ胸椎を伸展させ(胸を張る)、肩甲骨を内転させる(引き付ける)。息を吐きながら力を抜く。この一連の呼吸動作を繰り返す。


・ 消炎処置としては、ステロイド剤と局所麻酔剤の混注が最も効果的で、拘縮の強い場合は肩甲上腕関節内へ、拘縮がないかあっても軽度な場合は肩峰下滑液包内へ注射する。


次回へつづく