整形外科医のブログ

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症状

静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その4

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静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その3 のつづきです。 



PTE発生時の症状の症状は下記のごとくです。


呼吸困難,胸痛が主要症状であり,頻呼吸,頻脈も高頻度に認められます。

 

 

呼吸困難は最も高頻度に認められ、他に説明ができない突然の呼吸困難で危険因子がある場合には、急性肺血栓塞栓症を鑑別診断に挙げなくてはなりません。

 

 

失神も重要な症候で中枢肺動脈閉塞による重症例に出現します。急性血栓肺塞栓症は、失神の鑑別疾患として忘れてはなりません。



咳嗽・血痰も少なからず認められ、動悸・喘鳴・冷汗・不安感が認められることもあります。

 

 

特徴的発症状況としては安静解除直後の最初の歩行時、排便・排尿時、体位変換時があります。

 

 

ショックで発症することもあり、この場合には低血圧を認めることもあります。

肺高血圧症に基づく所見としては、右心不全を来たすと頸静脈の怒張を認めます。


私は過去に3回のPTEの経験がありますが、うち1名の方は安静解除直後の最初の歩行時でした。運悪く胸郭形成術後で片肺しかない方だったので、心肺蘇生に全く反応しませんでした。


静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その5 につづきます。






日本整形外科学会静脈血栓塞栓症予防ガイドライン


静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その3

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静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その2 のつづきです。


 

深部静脈血栓症は,発生部位(頸部・上肢静脈,上大静脈,下大静脈,骨盤・下肢静脈)により症状が異なります。

 

 

静脈血栓は,膝窩静脈より末梢側では,数日から数週で消失するものが多いです。

しかし,膝窩静脈より中枢側では1年以内には約半数が退縮するが、消失するものはまれで索状物として残存します。

 

 

骨盤・下肢静脈の深部静脈血栓症では,病型は膝窩静脈から中枢側の中枢型(腸骨型,大腿型)と、末梢側の末梢型(下腿型)を区別します。

 

 

急性期の症候の発現には、血栓の進展速度と静脈の閉塞範囲が関与します。急性静脈還流障害として中枢型では三大症候である腫脹・疼痛・色調変化が出現します。

 

 

一方、末梢型では主に疼痛であるが無症状が多いです。身体所見では血栓化静脈の触知や圧痛ととも、下腿筋の硬化が重要です。


静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その4 へつづきます。






日本整形外科学会静脈血栓塞栓症予防ガイドライン


関節リウマチにおける、症状の季節変動

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昔からよく梅雨どきは関節リウマチの症状が悪化するといわれています。
たしかに診療をしているとそのような患者さんを散見します。


2000年から継続調査されているIORRAの成果のひとつとして、6000名近いリウマチ患者の疾患活動性(DAS28)が、春に悪くなり、秋に改善することが報告されています。


Iikuni N, et al. What's in season for rheumatoid arthritsis patient?
Seasonal lfuctuations in disease activity. Rheumatology(Oxford). 2007 may; 46(5): 846-8.



東京女子医科大学 膠原病リウマチ通風センター 山中教授のお話では、患者さんの自覚症状だけではなく、ESRやCRPまで統計学的に有意さをもって春に悪く、秋に改善するそうです。


まだまだ関節リウマチは解明されていないことが多いですね。
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