整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

石灰沈着性腱炎

石灰沈着性母指屈筋腱炎

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表題違いで恐縮ですが、ケアネット・ドットコムの連載企画【医師のためのお金の話】第9回が本日アップされました。お題は、私流、最適な不動産投資です。



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私が実践している不動産投資を、医師目線で書かせていただきました。1分ほどで読了可能なので、是非ケアネットを訪問してくださいね。



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先日の外来で、またまた石灰沈着性腱炎の患者さんに遭遇しました!
今回は母指MP関節部です。




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こんな感じで種子骨の末梢側に三日月状の石灰沈着を認めます。MP関節を中心に母指基部がパンパンに腫れていました。


石灰沈着性腱炎は、本当に全身のいたるところに発生します。私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。





私の勤務しているような中規模病院でも頻回に発生するぐらいなので、実は石灰沈着性腱炎は非常にメジャーな疾患なのかなと感じています。






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手指の石灰沈着性腱炎

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先日、母指のCM関節痛が主訴の患者さんが初診されました。母指CM関節症だろうと思っていましたが、発症が急激で疼痛が高度であることが少しひかっかかりました。


単純X線像を確認すると、母指CM関節の関節裂隙は保たれています。あれ~おかしいなぁと思っていると、大菱形骨の横に丸いものがあります。



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3秒ほど考えていると、これは母指CM関節症ではなく、長母指外転筋腱停止部に発症した石灰沈着性腱炎ではないか? という推論に至りました。


結晶性関節炎という可能性もありますが、部位と石灰の形状を考えると石灰沈着性腱炎である可能性の方が高いと考えます。かなり痛いようなので、消炎鎮痛剤を処方しました。


それにしても石灰沈着性腱炎はいろいろな部位にできるものです。私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。




大きな石灰化では存在感がありすぎて、逆にそれが石灰沈着であることを見落としてしまいがちです。このあたりが石灰沈着性腱炎のポイントではないかと考えています。





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石灰沈着性中殿筋腱って結構痛い!

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先日の外来で、3日前からの激烈な股関節および臀部痛の50歳台半ばの女性患者さんが初診されました。右股関節部を軽度屈曲した状態で入室されました。


この肢位はちょっと嫌ですね。思わず、腸腰筋膿瘍を連想してしまいました。おそるおそる単純X線像を確認すると、な~んだコレかと安心しました。



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右大腿骨大転子部のやや中枢側に線状の石灰沈着を認めます。いわゆる石灰沈着性中殿筋腱炎ですね。以前にMRIで発見した症例はありましたが、単純X線像では初めてです。


ちなみに、私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。見ていただければ分かりますが、本当にいろいろな部位に発症するようです。


    


いずれの症例も、発症時の症状はかなり激烈です。重篤感は無いけど疼痛の訴えが高度な症例では、鑑別診断のひとつに石灰沈着性腱炎を挙げてみてもいいかもしれませんね。






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痛風と誤診するところだった!?

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先日の外来で、50歳台女性が母趾基部の疼痛を主訴に初診されました。診察すると母趾基部の腫脹・発赤・圧痛を認めます。外傷歴はありません。


女性であることが引っかかりましたが、まず痛風発作を疑いました。血液生化学検査ではUA 6.7mg/dlでした。痛風発作中はUAが下がりがちなので、合点のいく数字でした。


何の疑いもなく「痛風ですね」と言いそうになって、単純X線像を見てハッと息を飲みました。それが下の画像です。



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正面像で2つの種子骨の下に何かクルミのような像を認めます。ただ、正面像では正直に言って見逃しかけました。




斜位 - コピー




しかし、斜位像では、種子骨よりも中枢側にはっきりとした石灰沈着象を認めます。これは、痛風ではないかもしれない・・・。


身体所見では、母趾MTP関節を背側から触っても圧痛はないようです。ただし、MTP関節足底側のやや中枢側に激烈な圧痛点があります。




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足部の側面像を撮影して、確定診断にいたりました。長母趾屈筋腱に発生した石灰沈着性腱炎です。う~ん、痛風発作と非常に紛らわしい。


しかし、これを誤診してしまうと、長期間に渡る高尿酸血症の治療を開始してしまう危険性があります。たまたま気付いてラッキーでした。。。





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腰椎の石灰沈着性腱炎?

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先日、30歳台後半の女性が急激な腰痛と38度台の熱発を訴えて夜間に救急受診しました。
救急外来で採血した血液生化学所見は、WBC 13600/ul, CRP 1.57mg/dlでした。


次の日の午前診で私の外来を受診した際には解熱しており、腰痛も軽減していました。易感染性をきたす既往歴は無いようですが、化膿性椎間板炎を除外診断するためMRIを施行しました。



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上の画像はMRIのSTIRです。明らかな椎間板の高輝度変化は認めませんが、L1~L3椎体前方の軟部組織にびまん性の高輝度領域を認めます。これはいったい何なのでしょうか?



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冠状断で大腰筋は正常ですが、椎体前方の軟部組織にびまん性の高輝度変化を認めます。しかし、膿瘍を形成している所見ではなさそうです。


発症から10時間程度で解熱して腰痛も軽快していることから、化膿性椎間板炎などの感染症ではなさそうな印象です。特に患者さんから重篤感を感じません。


いったい何なのだろう? と考えていると、以前に石灰沈着性頸長筋腱炎の患者さんを診察したことを思い出しました。 もしや、腰椎に何らかの石灰沈着性腱炎を併発したのでは?



単純X線像をもう一度確認しましたが、特に椎体前方に石灰沈着を認めませんでした。しかし、軟部組織が厚いので、単純X線像では確認できない可能性もあります。


診断のためだけに症状が軽快している女性を被爆させるのもどうかと思い、あえてCTは撮影しませんでした。このため石灰沈着性腱炎であったか否かの真偽は不明です。



その後は熱発が再出現することもなく、腰痛は1週間後には完全に無くなりました。総合的に判断すると、腰椎前方の軟部組織に石灰沈着性腱炎を併発した可能性が高いと考えています。





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自治医科大学准教授の星地先生の経験・知識を余すところなく収めたサブテキストです。定番と言われている教科書に記載されている内容は素直に信じてしまいがちですが、実臨床との”ズレ”を感じることがときどきあります。このような臨床家として感じる、「一体何が重要なのか」「何がわかっていないのか」「ツボは何なのか」を自らの経験に基づいて完結に述べられています。








                        
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