先日、鏡視下前十字靱帯再建術がありました。
術後は膝関節軽度屈曲位で下肢シーネ固定としています。


術後はルーチンで担当看護師による訪床がありますが、日勤の終了間際に「足に冷感があって、第5足趾が動かないです!」というコールがありました。


「そりゃ困ったな」と思って訪床したところ、本当に第5足趾が0度までしか伸展できないようです。しかし、第1~4足趾は30度ぐらい伸展できており、特に循環状態も悪くなさそうです。



???と思って、反対側の足趾も動かしてもらうと、健側も第5足趾の伸展ができないようです。どうやら、もともと第5足趾は0度までしか伸展できない方のようです。



「ほっー」と思って、私も自分の足趾を動かしてみると、第1~4足趾はやや伸展できるものの、第5足趾は0度までしか伸展できないことに気付きました。 これって、普通なんですね(笑)。



よくみると、この患者さんは普通の人以上に、 第1~4足趾が過伸展できるようです。なるほど、ややこしいですが第1~4足趾が過伸展できるために第5足趾が目立ってしまったようです。


一連の流れを見ていた担当看護師は若手なので、つまらないことで私をコールしたと恐縮していました。 しかし、私自身も知らなかった(認識していなかった)ことなので仕方ありません。


客観的にみると、よく第5足趾の伸展不良(?)にまで気付いたなと感心しました。きっと、彼女は優秀な看護師に成長することでしょう。





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