先日、筋弛緩剤に対するアレルギーのある患者さんの人工股関節全置換術(THA)がありました。筋弛緩剤に対するアレルギーは本物のようです。


このような症例では、絶対に筋弛緩剤を使用できません。普段何気なく手術をしていますが、スムーズに施行可能なのは筋弛緩剤の効用のおかげです。


どういうことかと言うと、筋弛緩剤で筋肉の緊張が取れているので、それほど展開で苦労することなく手術が可能なのです。


筋弛緩剤無しで手術を施行すると、筋肉の緊張が取れないため展開が非常に難しくなります。それでは、筋弛緩剤に対するアレルギーがある場合、どうすればよいのでしょうか?


下肢の手術の場合、腰椎麻酔もしくは硬膜外麻酔併用の全身麻酔手術となります。上肢では腕神経叢ブロック併用での全身麻酔手術となるのでしょう。


2例ほど経験した感想は、腰椎麻酔をしっかり効かせると普段の手術と変わりなく施行可能ということでした。





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