先日、午前の手術中に受付から電話が掛かってきました。
外来通院中の患者さんが、診療情報提供書の作成依頼で来院しているとのことでした。


近くにある大病院を受診したいので、11時までに診療情報提供書が欲しいとのことです。電話がかかってきた時間が10時なので、診療情報提供書の作成は物理的に不可能です。


なぜ、そんなに急ぐのかというと、紹介先病院の外来受付時間の終了時刻が11時30分なので、それまでに診療情報提供書が欲しかったようです。


しかし、この患者さんは1回しか診察しておらず、ほとんど初診のようなものです。診療情報提供書を欲しい理由が、ナント紹介先病院の初診料を節約したいからだそうです・・・。


最近は大病院を診療情報提供書無しで受診する際、比較的高額な初診料が必要なことが多いです。確かに患者負担は増えますが、医療資源の適正使用の観点からは妥当な政策です。


確かに負担は増えますが、初診に近い患者さんが初診料節約のために何の前触れも無く来院して、「今すぐに診療情報提供書を作成しろ!」と受付でゴネルのは問題ありと考えます。


このようなことが発生する理由は、診療情報提供書の作成費用が250点と安価であることが原因です。3割負担でも75点(750円)なので、確かに初診料節約になります。


診療情報提供書を作成する労力に比べて、対価が安価過ぎだと思います。我々の専門性の高さをもう少し考慮した点数設定にして欲しいモノです。



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