今日の午前中は外来でした。
外来では経皮的骨接合術(ピニング)の創処置を行うことが多いです。


私が研修医の頃は、2日に1回は通院してもらい、ピンサイトのイソジン消毒を続けていました。
今では毎日手洗い後に患者さん御自身でイソジン消毒を施行してもらっています。


患者さんが外来受診するのは1回/週なので、昔と比べると非常に負担が少なくなっています。
しかし一般の方にとって、皮膚上に鋼線を露出させたまま手洗いしたり入浴するのはかなり抵抗があります。


そこで、術後1週ほど経過して患者さん自身による鋼線刺入部の消毒(セルフピンケア)が始まるタイミングで、外来診察の際に私達の前でボディソープで手洗いしてもらいます。


最初はおっかなびっくりだった患者さんも、ピンサイトを手洗いしても痛みのないことに気付きます。受傷後2週間ほど手洗いしていないケースが多いので、非常に感謝されることが多いです。


単に「手洗いや入浴を許可します」と言うだけでは、なかなか手洗いできないことが多いです。ドクターの前で手洗いしてもらうことが、スムーズなセルフピンケア移行のポイントだと思います。