静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その4 のつづきです。



肺血栓塞栓症の可能性が高い場合は直接診断を確定できる造影CT、肺動脈造影、肺シンチグラフィを施行することが勧められます。



PTEの診断手順
        肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン2009年改訂版)


血液生化学検査

特異的な所見はありません。

 

胸部X線像

7割に心拡大や右肺動脈下行枝の拡張が見られます。

また、1/3には肺野の透過性亢進が認められます。

 

心電図

VTEに特異的な心電図所見は存在しません。

 

動脈血ガス分析

低酸素血症・低二酸化炭素血症・呼吸性アルカローシスが特徴的所見です。

 

肺シンチグラフィ(換気,血流)

換気シンチグラフィで異常所見がない部位に、血流シンチグラフィで楔形の欠損像を示します。
 


静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その6 につづく






日本整形外科学会静脈血栓塞栓症予防ガイドライン