今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
やや若年者であること以外は、特に問題の無い方でした。


THAでは可能な限り、脚延長にならないようにしています。
10mmでも脚が伸びると術後の歩行時に突っ張り感を訴える方が多いためです。


もちろん、短いネックでは股関節の安定性を得ることができない症例があります。その場合は長いネックを選択せざる得ないこともありますが、可能なかぎりオフセットステムを選択したり寛骨臼周囲のインピンジメントの原因となる骨棘を切除することで対応しています。


脚延長になった症例とならなかった症例を比べると、術後リハビリテーションの進み具合がかなり異なる印象です。脚延長すると関節可動域訓練(特に伸展)で苦労したり、歩容が悪くなります。


※ THAの手術記録のテンプレートが必要な方は、私の
運営するサイトから自由にダウンロードしていただけます。ただし、手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします。