整形外科医のブログ

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膝蓋下脂肪体

TKA: 膝蓋下脂肪体のうまい切除方法

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先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。
TKAでは膝蓋骨への血行を考えて膝蓋下脂肪体をある程度は温存した方が良いです。


しかし、視野を得るためには全く切除しない訳にはいかないので、半分ぐらい切除することが多いです。私は以前かたら電気メスで切除していました。


しかし、先日の手術では膝蓋下脂肪体を指先で鈍的に掻き出して鈍的に摘出する方法を拝見しました。一度も電気メスを使用せず、あっと言う間に膝蓋下脂肪体が摘出されました。


う~ん、非常に素早いです。手技的には1~2分程度の差でしかないのでしょうが、指先で掻き出すだけなので、あっと言う間に終了したことがドラスティックで気持ちの良いものでした。


この手法の利点は、時間短縮だけではなく、膝蓋腱の一部を誤って電気メスで切離してしまう危険性からも無縁であることです。



おそらく、手術の巧拙や手術時間の短縮は、このような小さな手技や工夫の積み重ねなのだと思います。効率的で無駄の少ない手術を目指して良い点はどんどん取り入れようと思います。




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TKA: fat padの至適切除量は?

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先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。
TKAでは脛骨外側の展開が難しいと思います。


膝蓋骨が邪魔になって脛骨外側の関節面をしっかり直視下に確認することが難しいからです。脛骨外側の視野を改善するひとつの手段として膝蓋下脂肪体(fat pad)の切除があります。


しかし、fat padを全て切除すると、膝蓋骨への血行が悪くなるため膝蓋腱断裂やretropatellar painの原因になると言われています。


このため、fat padの半分程度を切除する医師が多いと思いますが、fat padの切除量に関しては施設間の差異が大きいと思います。


経験数が多い医師ほどfat padの切除量が多い傾向にある印象ですが、実際のところはどうなのでしょうか?TKAにおいて骨切りは良好な靭帯バランスを獲得するためにも重要なポイントです。


このため、私は ① できるだけfat padは温存するが、② 脛骨の骨切りを行う上で判断の妨げになるようであれば躊躇無く切除する というスタンスです。


手術が終了してみれば、fat padがほとんど無くなっているということも比較的多いのが現状です。幸い現時点では膝蓋腱断裂の経験は無いですが、今後の検討課題だと思っています。


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