整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

膝関節屈曲位

抜くか止めるか、どちらを選ぶ?

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以前、私は外来のスピードアップのために、両側の膝関節注射では基本的に座位で施行していることをお話ししました。この方が圧倒的に処置スピードが速いからです。


この肢位のデメリットは、血管を刺す頻度が高いことです。血管を刺してしまうリスクは技術の習熟度と関係ありません。このデメリットを緩和する手段として私は下記の対策を行っています。

 

  1. ヒアルロン酸注入後は一気に針を抜かずに、針先が関節外に来た時点で一旦止める
  2. もし血管を刺していれば、何もしなくても針の基部に血液のバックフローを認める
  3. 血液のバックフローがある場合には針を全て抜く前にガーゼを準備する
  4. 針を抜いた瞬間にガーゼで圧迫止血する


ありがちなパターンは針をいきなり全部抜いてしまい、血液が針穴から噴出するケースです。こうなると、事後の処置に時間がかかってしまいます。


抜針途中で針基部に血液のバックフローがあった時点で対応すると、このような惨事(?)を回避できるので時間の節約に有効だと思います。
 



一方、膝関節注射が関節内に入った証拠として、勢い良く注射針を引き抜く際の「プスッ」という小さな音を確認します。この音を聴取できると、関節腔内に入ったことが確認できて安心です。


しかし、この2つは相反する手技です。針を勢いよく引き抜くか、途中で一旦止めて血液のバックフローの無いことを確認するかの2者選択です。


う~ん、悩ましい(笑)。最近では、ヒアルロン酸注入後は一気に針を抜かずに、針先が関節外に来た時点で一旦止めて血液のバックフローの無いことを確認する方法を行うようになりました。


関節内に入ったという満足感を得るよりも、血液が針穴から噴出するデメリットの方を防ぎたい気持ちが勝ったからです。せっかく発見した「小さな音」を封印するのは少しもったいないです。


しかし、日々の外来業務の効率化・スピードアップを最優先すると、今回の選択もやむを得ないのかなと思いました。




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膝屈曲位での関節注射の出血対策

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私は外来のスピードアップのため、両側の膝関節注射では基本的に座位で施行しています。この方が圧倒的に速いのですが、デメリットがいくつかあります。


最大のデメリットは、外側膝蓋上嚢に比べて関節腔内に針先が入りにくいことです。もうひとつのデメリットは血管を刺す頻度が外側膝蓋上嚢に比べて高いことです。



関節腔内に針先が入りにくいデメリットは膝関節屈曲位での関節注射に習熟するとある程度クリアできますが、血管を刺してしまうリスクは習熟度と関係ありません。



このデメリットを緩和する手段として私は下記のような対策を行っています。

  1. ヒアルロン酸注入後は一気に針を抜かずに、針先が関節外に来た時点で一旦止める
  2. もし血管を刺していれば、何もしなくても針の基部に血液のバックフローを認める
  3. 血液のバックフローがある場合には針を全て抜く前にガーゼを準備する
  4. 針を抜いた瞬間にガーゼで圧迫止血する


ありがちなパターンは針をいきなり全部抜いてしまい、血液が針穴から噴出するケースです。こうなると、事後の処置に時間がかかってしまいます。


抜針途中で針基部に血液のバックフローがあった時点で対応すると、このような惨事(?)を回避できるので時間の節約に有効だと思います。





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