今日の午前は外来でした。
世間ではお盆休みに入ろうとしており、外来はめっきり少なかったです。
先週土曜日に指尖部損傷の方が来院されました。電気カンナに指先に当たって完全に先端が欠損していたので、いつものごとくアルミ法を念頭にして治療を行っています。
しかし指尖部損傷の場合、初診時には出血が完全に止まらないことが多いので、3日ほど待機して出血が完全に止まってからアルミ法を開始しています。
さて、初診時に指尖部からの出血を止める手段としては、主に3つほどあると思います。
1. バイポーラで凝固止血する
2. モスキートで血管を10分程度把持して止血する
3. カルトスタット等のアルギン酸塩系の止血剤で止血する
明らかに動脈性の出血がある場合には① ⇒ ③ですが、oozing程度なら③のみ施行しています。ポイントは上肢をある程度挙上した状態で患者さん自身に創部を圧迫してもらうことです。
これは、麻酔が効いている間しかできないので、アルギン酸塩系止血剤・ガーゼ越しに10~20分程度、患者さんに自身で圧迫止血してもらいます。この指示をしておかないと何度もガーゼを交換するハメになることが多いです。
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