先日、腱性マレット指の患者さんに、DIP関節固定装具をオーダーしました。1週間後に再診してもらったところ、見たことの無い装具(?)を装着していました。
よくよくご本人にお伺いすると装具業者さんの持ってきた装具が指に全然フィットしなかったそうです。このため、手製の装具を作製しました!とのことでした。
具体的には上記のようなシンプルなモノです。竹の緩やかなカーブが、ちょうどいい感じで指にフィットしていました。PIP関節にかからない程度に切断しており、長さも問題なしでした。
DIP関節レベルでテープで固定していたため、下手すると本物のDIP固定装具よりも装着感がいいかもしれません。患者さん恐るべしです。
私たちは、普段から「商品化」された装具に親しんでいます。しかし、手製装具であっても、商品化された装具に勝るとも劣らないケースがあることに気付きました。
患者さんがきっちりと病態に対する認識をしていれば、思いがけない発明が飛び出してきそうです。斬新な発想は、医療の素人の方が切れ味が良いのかもしれませんね。