先日、日整会誌94:445-446 2020に掲載されていた、
城東整形外科の皆川洋至先生による「運動器エコーによる整形外科診療革命」序文を拝読しました。


いつもの日整会誌の雰囲気ではなく、小説っぽい雰囲気で興味深かったです。情熱的に書かれているので、思わず運動器エコーへの興味を掻き立てられました。



医師国家試験に登場する変形性関節症や変形性脊椎症は,日常診療で数多く遭遇する。しかし、変形があっても全く痛くない人は数多く存在する. 痛くて受診した患者たちの痛みが消えても、変形自体が変わらない事実を大半の整形外科医が気付いている。しかし、視覚化s された変形以外に患者を納得させる手段がない。病態に合わせた治療が重要なことは知っている。しかし、実際には診断が違っても治療は一緒、「はい、痛み止め NSAIDs」。急性期に NSAIDsが効果を発揮しても、慢性痛には効かない。NSAIDs の1カ月投与が打つ手のない医師の悲痛な叫び声に聞こえる。リリカ、弱オピオイドのトラムセットが医者を救う、患者ではない。副作用たっぷりの薬を平気で漫然投与、増量投与すること自体が保存治療の行き詰まりを物語る。画像に異常があれば異常所見を病名とし、異常所見がなければ病歴を病名とする。病態を無視した病名が治療に役立つことはない。打つ手なく暗闇をさまよっていた医師に、かすかな明かりを灯したのが超音波ガイド下注射だった。保存治療革命の始まりである。



う~ん、なかなかウマいことおっしゃられています。たしかにNSAIDsで効果の無い症例はプレガバリンや弱オピオイドしか手がありません。保存治療のレパートリーは少ないです。


今回の序文を拝読して、超音波ガイド下のハイドロリリースの必要性を感じました。そこで Amazonで書籍を検索しましたが、あり過ぎて分かりません...。


ハイドロリリースや治療系の運動器エコーでお勧めの書籍があれば、是非教えていただきたいと思います。おススメ書籍があればコメントしてもらえれば助かります!






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初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です