先日、久しぶりに所有物件のひとつに行く機会がありました。
その際に、共用部の清掃状況が杜撰であることに気付きました。


この物件を購入した5年前から、シルバー人材センターに清掃業務を委託しています。当時は70歳台前半だったのですが、5年経った現在では70歳台後半に突入しています。


清掃をしっかりして欲しいと要望したところ、ちゃんとしているとの返事でした。もしかしたら目が見えにくくなっているのかも???。う~ん、そろそろ担当を変更してもらうべきかもしれません。


しかし、シルバー人材ではそんな簡単には変わりの人材は見つからないことが多いです。このため、現管理会社にも清掃見積もりを出しもらうことにしました。


一般的にはシルバー人材は、市価の1/2~2/3の価格で清掃してもらえます。このため、敢えてシルバーを使っていたのですが、背に腹は代えられません。


管理会社には現在のシルバー人材の価格をお伝えしたところ、同額で引き受けさせてもらうとの回答がありました。清掃のクオリティは確実に管理会社の方が上です。


しかし、私はもう少しシルバー人材で様子をみることにしました。実はこの管理会社には、旅館業の方でも清掃をお任せしています。価格とクオリティは申し分ありません。


敢えてシルバー人材で様子を見ようとするのは、ひとつのところに業務委託を集中するのは得策ではないと考えているからです。業務を集中すると、委託先にパワーバランスが移行します。


確かに安価でクオリティが高いのは魅力的ですが、過度の集中は危険を伴います。このことは、あらゆることで考えておく必要があると思います。


例えば、私が展開している空室対策事業では、あるひとつのポータルサイトにシステムを依存しています。システムの関係で他の選択肢が無いのですが、ビジネスとしては不安定です。


また、旅館業ではクレジットカード決済システムを楽天スマートペイにしています。秋の行楽シーズンを迎えて高額カード決済を連発しているため、楽天から引き出し制限を掛けられました・・・


クレジットカード詐欺ではないことを確認する調査完了まで1週間も使用制限が続きました。国内企業を応援するつもりで楽天1社に絞っていましたが、今後はSquareも導入しようと思います。


友人と立ち上げた医療関係の事業では、選択肢を広げる目的で顧客開拓に注力しています。ひとつの顧客企業で年間100万円の売上が立ちますが、少数では足元を見られますから・・・




そして、このことは勤務医にも当てはまると思います。収入が給与のみの状態では、医局に所属している人は大学医局に、ピンの人は勤務先の医療機関にパワーバランスが傾いています。


このことは、本気で大学医局や勤務先の医療機関と喧嘩をしてみるとよくわかります。仮に院長や部長であっても、経営権を握っているのでなければ組織の手足に過ぎません。


究極的には失うモノが多い方が弱い存在なのです。あなたが勤務医であるのなら、収入を増やす手段としてではなく避難船としてのアルバイト先も確保しておくべきでしょう。


このように、居心地の良さに安住してひとつのモノに集中し過ぎるのは危険な兆候です。常に選択肢を複数持つことが、人生の自由度に資することになると思います。






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