先日、アルバイト先の外来でヘマをやらかしました。
膝の関節腔内注射をする際、私は患肢の膝下に膿盆を置きます。


膿盆を膝下に置く理由は、①イソジンや血液が垂れても良いようにする ②膝関節を軽度屈曲位にする ③イソジン綿球やヒアルロン酸のシリンジをそのまま膿盆に捨てる ためです。


今までこれで特に問題になったことは無く、診察台へのイソジンや血液の垂れを100%防ぐことができるので我ながら良いアイデアだと思っていました。


しかし、針付きのシリンジを膿盆内に捨てるので、針先が膝窩に刺さる可能性があります。私もこのことについては認識していたので、いつも気を付けていました。


具体的には、膿盆の面に針が接するようにしてシリンジを捨てています。今までこのやり方で針刺し事故が発生したことはありませんでした。


しかし、先日の方は膝窩の皮下組織が非常に分厚い方でした。膿盆底にまで接するほどの皮下組織に気が付かなかったため、シリンジの針が少しだけ膝窩に刺さってしまいました・・・。


皮膚に刺さる感覚を感じてスグ引っ込めたのでチクッと刺しただけなのですが、針刺し事故には違いありません。陳謝して事無きを得ましたが、やはりショックでした。


今まで医療資源を省略化できるので膝下に膿盆を入れていましたが、再発防止のためには膿盆を膝下に入れることは止めた方がよいのかもしれませんね。



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