整形外科医のブログ

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鋼線締結法

上腕骨大結節骨折に対するPhilos plate

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今日の午前は、上腕骨大結節骨折に対する骨折観血的手術でした。
使用した内固定材料は、シンセスのPhilos plateです。


展開は大結節直上の三角筋をスプリットしました。まず、大結節骨片にファイバーワイヤー数本を掛けます。このファイバーワイヤーは、下記の如くの2つの役割があります。


① 整復補助デバイスとして使用 
② Philos plateで固定後に、軟部組織ごとプレートに大結節骨片を結わい付ける 


大結節骨片に直接単鋭鉤を掛けて整復操作を繰り返すと、術中骨折を引き起こす原因となります。そこで①のように軟部組織に掛けたファイバーワイヤー越しに整復すると安全に整復することが可能となります。


②は、プレートの穴にファイバーワイヤーをあらかじめ通しておく必要があります。プレート越しに挿入できるスクリューだけでは少し固定性に不安が残るので、それを補う意味でプレートに軟部組織ごと大結節骨片を結わい付けるのです。


大結節骨折の手術では、鋼線締結法を施行されるケースが多いです。両者を比較した場合、手技の簡便さや固定性を考えるとPhilos plateよりも鋼線締結法に軍配が上がると思いました。




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膝蓋骨骨折に対する鋼線締結法

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昨日の午前は、膝蓋骨骨折に対する骨折観血的手術でした。
骨質も良く、単純な横骨折で問題の無い症例でした。


最近、膝蓋骨骨折に対する鋼線締結法では
リングピンを愛用しています。
これはナガシマメディカルのもので、径2.0mm・長さは80mmまであります。


従来の鋼線締結法ではU字状に曲げたK-wire先端を確実に骨内に刺入するために、近位側のK-wire刺入部は膝蓋骨が見えるまで大腿四頭筋腱をスプリットして直視下に確認していました。


しかし、リングピンの場合にはsuture wireが脱転する心配は無いため、この作業がおろそかになりがちです。そしてこの作業をしっかりしないと、リングの位置が膝蓋骨から少し離れてしまいます。


これ自体は臨床的にはさほど大きな問題にならないですが、術後単純X線像での見栄えが悪いので、少しくやしい気持ちになってしまいます。


鋼線締結法を施行する際には、リングピンといえども骨刺入部をしっかり確認するべきですね。


鋼線締結法でのリングピンの有用性

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昨日の午後は膝蓋骨骨折の手術でした。
膝蓋骨骨折の骨接合術は、ほとんどの症例で鋼線締結法(tension band wiring)が行われていると思います。


鋼線締結法は固定力が非常に強固なのですが、結構手数が多くて面倒なのが難点です。そんな鋼線締結法ですが、ナカシマメディカルのリングピンを用いることでシンプルな手術に早変わりします。


リングピンは償還価格が531円で、当院への納入価は451円です。1本450円程度なので、それほど価格を気にすることなく使用することが可能です。ちなみにリングピンとセット販売されているケーブルは償還価格が58200円で、当院への納入価格は49470円です。


したがって、この高価なケーブルは使用せずに1.2mm 軟鋼線で代用しています。本来、ナカシマメディカルとしてはケーブルを売りたいのでしょうが・・・。


膝蓋骨骨折に限らず、肘頭骨折や足関節内果骨折等の鋼線締結法が行われる骨折ならどこでも応用可能です。
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