昨日の午後は鏡視下半月切除術でした。サッカー中に膝を捻って受傷された方で、若年者だったので半月縫合の準備をして手術に臨みました。


鏡視したところ不完全型の外側半月に併発したバケツ柄損傷だったので、残念ながら半月縫合の適応はなかったです。


半月損傷の部位が中節~後節であれば、Smith&Nephew社のFAST-FIXなどを用いたall-inside法による半月縫合が可能です。しかし半月前節の損傷の場合には、outside-in法による半月縫合を選択せざる得ません。


ちなみに縫合方法には水平縫合と垂直縫合がありますが、垂直縫合の方が圧倒的に強度が高いそうです。


損傷部位によって免荷期間や可動域制限のつけ方が若干異なりますが、術後2-3週間は(部分)免荷や外固定・装具装着が必要となります。このため、患者さん側から切除にして欲しいとの要望があることも多いように感じます。