整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

関節内カクテル注射

関節内カクテル注射は駆血解除前に!

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。通常、ワンターニケットで終了するのですが、その日は時間がかかってしまい、インプランテーション前に駆血を解除しました。


関節内カクテル注射を施行すると、駆血を解除してもびっくりするほど出血しません。血管が閉塞したのでは? と思うほど出血しないこともあります。


しかし、この日は駆血を解除すると、
関節内カクテル注射を施行しているにもかかわらず、それなりの出血がありました。主に骨切り面から出血しているようです。


いつもはインプランテーションして骨切り面がセメントで密閉されているため出血しないのでしょう。こんな当たり前のことに、今更ながらに気付きました。


たしかに軟部組織に
カクテル注射を施行しても、骨切り面には何の影響も無いはずです。骨切り面からの出血を抑制するには、駆血解除前にインプランテーションするに限ります。


一度駆血を解除すると、うっ血効果もあるため、いくら洗浄しても骨髄の血液を完全に除去することはできません。


このことも含めて、やはり駆血解除前に関節内カクテル注射を施行して、インプランテーション完了後に駆血解除を行うというのが王道であることを再確認しました。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です






TKA: 関節内オカクテル注射は有効!

このエントリーをはてなブックマークに追加


最近、人工膝関節全置換術(TKA)に際して、
インプラント設置直前に関節内カクテル注射を施行しています。


THAや脊椎手術と比べてTKAは術後の疼痛が強いと言われていますが、術後強い疼痛を放置すると慢性疼痛の原因となるので、周術期の疼痛管理が重要となります。


また、術後VASで鎮痛効果が不十分であった症例での患者背景を検討した結果、鎮痛効果不良例では良好であった群と比べて術前の屈曲拘縮が有意に高度であったそうです。


このような理由で、NSAIDs以外の術後疼痛対策として関節内カクテル注射は重要です。使用しているカクテル注射のレシピは下記のごとくです。


   ・ 0.75%ロピバカイン20ml
   ・ エピネフリン0.3mg
   ・ ベタメタゾン4mg
    上記に生食を追加して総量50mlにして使用


関節内カクテル注射後にターニケットを開放する際、非常に出血が少ないのが印象的です。また、鎮痛効果は術後も持続する症例が多いです。


このため、早期からかなりの可動域を得ることができる症例が多いです。特に反対側にTKAを施行済みの方は、前回手術と比べて今回の術後疼痛はかなりましであるという印象です。


さすがに、THAレベルにまで除痛効果があるとは言いませんが、TKA術後鎮痛対策のひとつとして、後方膝関節腔中心の関節内カクテル注射はお勧めだと思います。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
    初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


                  

    
      人工膝関節置換術[TKA]のすべて-安全・確実な手術のために


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
医師のための 金融資産形成術
医師のための金融資産形成術

タダで自宅を手に入よう!

医師のための収益マイホーム購入マニュアル


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医


・医学博士
・日本整形外科学会専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家
・ビジネスオーナー
・宅地建物取引主任士

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。