何気に電力株が下落しています。
コロナショックが当面の大底をうった3月下旬以降は株価を見る機会も激減しました。
相場が上昇に転じた 4月以降は、通常運転(早朝の NY市場チェック+夜の東京市場振り返りで合計 5分程度)に戻していました。
5月まで電力株を中心に値ごろ感のある銘柄をちょこちょこ拾っていましたが、本格出動には至っていません。
最近では株価に対する興味自体が失せていましたが、7月になってから怒涛の勢いで下落する銘柄が出現しました。具体的には、J-POWER、東京電力、北海道電力などです。
新型コロナウイルス感染症新規感染者数の再増加のために株式市場自体が軟調です。その中でも J-POWERと東京電力の下げ方はキツク、コロナショック極期を下回っています。
J-POWERが急落した原因は、こちらにあるように、経済産業省が7月3日に老朽化した石炭火力発電所を 2030年度までに段階的に休廃止させる方針を打ち出したためです。
もともと J-POWERは石炭火力の技術力が高く、海外展開も積極的です。このため、第5次エネルギー基本計画に沿った既定路線にすぎないにもかかわらず下落しました。
東京電力や北海道電力のようにボロボロの電力会社とは異なり、元国営企業の J-POWERの財務状況はピカピカです。配当利回りも4%を超えています。
一方、東京電力がなぜ下げているのかは分かりませんが、実質的に破綻しているボロ会社なので、何があっても不思議じゃありません。
ただ、賠償金支払いは峠を越えており、あとは廃炉費用の問題なのですが、東京電力が倒れると国の廃炉へのロードマップが破綻するのでゾンビのように生き永らえると予想します。
J-POWERと東京電力という対照的な会社がそろってコロナショックの大底の株価を下回っています。このような状況を鑑みて、7月から機械的に買い下がることを開始しました。
電源開発(J-POWER)
2020年3月16日 1990円
2020年5月 1日 1985円
2020年5月15日 1918円
2020年5月19日 1890円
2020年7月 5日 1830円
2020年7月 7日 1770円
東京電力
2020年5月 1日 351円
2020年5月19日 355円
2020年7月 7日 310円
北海道電力は、30年来最安値までまだ1割ほど余裕があるので、今回はJ-POWERと東京電力に投資する方針です。
どこまでいくのか予想がつきませんが、下がれば買うで株価ゼロまで買い下がろうと思います。東京電力に関しては、冗談じゃなく本当に株価 0円はあり得ます(笑)。
なお、東京電力は投資する価値は無いと思います(いわゆる投機に近い)。そして、石炭火力発電に未来は無いので、J-POWERの購入も絶対に止めておきましょう!
★★ 医師のための金融資産形成術 ★★
資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。
1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術
①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。
一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。
今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。
築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。