整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

電気メス

電気メスの煙を退治する工夫

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人工股関節全置換術(THA)の寛骨臼内の操作時に、電気メスの焼却で発生する煙のために術野が見にくくなります。


これを回避するために、助手に煙の吸引をしてもらいますが、手がもったいないと以前から感じていました。これを回避するために電気メスに吸引管をくっつけてみました。



キャプチャ - コピー



上図のような、お手製の簡単な工夫です。ちなみに腹腔鏡の領域では、電気メスと吸引が一体化したSurgiwand™ II というディスポーザブル商品が販売されているようです。


電気メスの焼却で発生する煙には発癌物質が含まれているようで、欧米では電気メスと吸引管が一体化した商品は、一般的だそうです。


しかし、今回はお手製のため、どれぐらい操作性が良いのか分かりません。実際に手術を施行した感想は、可もなく不可もなくといったところでした。


まず、最も期待した寛骨臼内の煙の除去に関しては、そこそこ快適な視野を得ることができました。この点に関してはなかなか良かったです。


しかし、電気メスの近くで軟部組織がある状況では、吸引管の先に軟部組織が吸引されてしまい、煙の吸引が停止してしまいます。


このため、結構気をつけて手術操作をする必要があったため、結局は従来のように助手に煙を吸引してもらうより多少マシかな? という程度でした。


日本でも電気メスと吸引管が一体化した商品は使用可能なようなので、費用の問題はありますが、興味のある方は卸さんに確認してみてもよいかもしれませんね。



 



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TKA: 脛骨骨切量を正確に判定する方法

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昨日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。
特に問題の無い方で、手術は通常通り終了しました。


TKAの手術操作で最も気を使うのは、脛骨近位骨切りの段階だと思います。髄内ガイドの場合、大腿骨遠位骨切は骨切ガイドがしっかりしているので迷うことは無いですが、脛骨近位骨切に関しては感覚に拠る部分が多いからです。


髄外ガイドを用いて正確に脛骨近位の骨切するためには下記が重要です
① 術前に透視下で脛骨長軸を皮膚上にマーキングしておく
② 脛骨骨切のを設置する際に、リゼクションガイドで脛骨内外顆の骨切量を確認する
③ スタイラスで脛骨内外顆の骨切量を確認する


このうち、最も正確に脛骨骨切量を判断できるのは、実は③なのではないか?と最近思っています。③のスタイラスで骨切量を計測する場合には、脛骨外顆に残存する軟骨の厚みが問題になります。


軟骨の残存程度が症例によってまちまちなので、スタイラスやリゼクションガイドでの目視による骨切量判定には限界があると思っていました。しかし、よく考えると電気メスで軟骨を焼却すると容易に軟骨下骨を展開することが可能です。


一般的には脛骨外顆関節面に軟骨が残っていることが多いので、2c㎡程度の軟骨を焼却すると
実際の骨切量を容易に目視で確認することが可能になります。あなたはどのようなことを工夫されているのでしょうか?ウマイ方法があれば、是非教えていただきたいと思います。




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