昨日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。
70歳台のOAの方で、可動域も120-5-0と特別に悪い方ではありませんでした。
使用機種はZIMMERのNEXGEN LPS FLEXのPSタイプで、術前計画通りに大腿骨を外側9mm・内側7mm、脛骨は外側9mm・内側5mmだけ骨切りしました。
骨切りを終了した時点で、やや固いものの大腿骨・脛骨間に9mmのスペーサーブロックの挿入可能だったので、大腿骨・脛骨の骨切り高位は問題無しと判断しました。
しかし、トライアルの段階で伸展の固さを認めたため、後方のリリースを追加しました。それでもインプランテーション後に僅かですが伸展の固さが残存しました。
原因を考えてみたのですが、あまり思い当たりません。敢えて言うなら、いつもの症例と比較してこの方の骨質は良好で軟部組織もしっかりしていました。
骨粗鬆症がベースにあって骨質がイマイチの方は、トライアルなどを施行しているうちに少しずつ骨切り面が陥没して調度良い固さに収まるのかもしれません。
最初に大腿骨の遠位骨切りを施行した段階(※)で患者さんの骨質を判断して、その後の骨切り量を微調整することが解決策なのかなと思いました。少し細か過ぎるでしょうか?
※ tibia firstの場合には脛骨近位骨切りの段階です
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です
人工膝関節置換術[TKA]のすべて-安全・確実な手術のために
靱帯バランス
アクセスカウンター
- 今日:
- 昨日:
- 累計:
管理人によるケアネット連載コラム
管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
人気記事
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
お気に入りリンク集
記事検索
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。
利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。
当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。