整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

頻用薬の使い分け

ヒアルロン酸のプラセボ効果

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外来で初回の関節注射を施行する際、患者さんから「成分は何か?」とよく訊かれます。「ヒアルロン酸です」と伝えると、たいてい満足そうな顔になります。


最初の頃は、一般人にヒアルロン酸と言っても分からないだろうなと思っていましたが、ほとんどの方がヒアルロン酸という名前を知っているようです。


何故、お年寄りも含めてほとんどの人がヒアルロン酸を知っているんだろう?と思っていると、家族からそんなの当たり前じゃないかと言われました。


「ヒアルロン酸」というキーワードは、健康食品のキラーアイテムなので、関節痛などを患っている人のほとんどは、ヒアルロン酸を知っているとのことでした。


う~ん、なるほど。。。私は、サプリメントを最初から相手にしていないので、ほとんどサプリメントの広告を意識したことはありませんでした。


しかし、一般の方にとっての関節痛の治療の選択肢は、①整形外科 ②接骨院 ③サプリメント の3択のようです。


そして、③の各社が自社のサプリメントの広告で派手に「ヒアルロン酸」を宣伝しているため、高齢者も含めた一般人での認知度が異様に高いのです。


つまり、多くの方の頭の中に「ヒアルロン酸=関節痛に効く」という刷り込みができているので、注射の成分がヒアルロン酸であることを知ると、満足して帰っていきます。


もちろん、市販の経口のヒアルロン酸製剤の効果など見込めませんが、彼らが派手に宣伝してくれているおかげで、ヒアルロン酸製剤の関節注射はプラセボ効果を得ることができます。


少し複雑な気持ちですが、無料で
ヒアルロン酸製剤のプラセボ効果をプレゼントしてくれているので、サプリメント業界もあながち捨てたものではないなと思いました。




★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








処方の際の一言(ひとこと)

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今日の午前はアルバイト先での外来でした。
相変わらず、多数の患者さんが受診されます。


やはり主な対象疾患は、変形性膝関節症と変形性脊椎症です。いずれも初回治療は消炎鎮痛剤による薬物治療ですが、処方の際の一言(ひとこと)に少しポイントがあるような気がします。


昔の私は、「じゃあ、痛み止めを1週間処方しておきますね」と言っていましたが、多くの患者さんは、「痛み止めは痛みをごまかしているだけですよね?」という受け止め方をします。


そこで最近では、「じゃあ、炎症を抑えるお薬を1週間処方しておきますね」と言っています。すると、患者さんは、”お薬で炎症を抑えて根治治療をしている”と受け止めてくれるのです。


このように単なる消炎鎮痛剤であっても、処方の際の一言(ひとこと)で患者さんの治療に対するモチベーションが随分異なることに気付きました。


整形外科外来の治療選択においては消炎鎮痛剤処方が大きなウェイトを占めます。つまり極論すると、如何にして消炎鎮痛剤を納得して服用してもらうかが大きなポイントなのです。


18年目になってようやく気付いたことなので少し公表するのが恥ずかしいですが、いわゆるプラセボ効果も期待できて「炎症を抑えるお薬」はなかなか良い言い回しだと思います。


これ以外にも何か良い言い回しがあるようでしたら、是非教えてください!



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



肥満治療の”医薬品”!

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昨日はアルバイト先の病院で薬剤の説明会がありました。
お題は、肥満症治療薬のセチリスタット(商品名:オブリーン)でした。


セチリスタットはリパーゼ阻害薬です。 脂質はリパーゼによって分解されなければ腸管から吸収されないため、リパーゼを阻害することで脂質の吸収を抑えることができるのです。


医薬品で”抗肥満症薬”とは、かなりのインパクトがあります。海千山千の怪しげな肥満の薬は星の数ほどありますが、食欲抑制剤のマジンドールを除けば日本初の”医薬品”だからです。


しかし、残念ながら2014.1.29現在で、薬価基準未収載です。2013.11.13に中央社会保険医療協議会(中医協)が薬価基準収載を見送りました。


医療従事者と保険者からセチリスタットを保険でカバーすべきか疑義が出たのです。BMIが25kg/㎡というフツウの肥満にも適応があり、潜在的な患者数が膨大なことが要因だと思います。


確かにBMIが25kg/㎡程度なら、外観上はほとんど肥満ではありません。裸になれば少しぽっちゃりかな・・・程度なのです。管理人も23-25kg/㎡を彷徨っています(笑)。


実際に薬価基準収載されると、糖尿病・高血圧・高脂血症などの一般的な動脈硬化性疾患の治療の下支えとなり、爆発的なヒット商品になる可能性があります。


セチリスタットが有用なことは分かりますが、保険でカバーされるかはレーシックと同様に医療財政との兼ね合いなのでしょうね。一個人としては薬価基準収載されることを願います。



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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



マンスリー 対 ウィークリー製剤

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今日の午前はアルバイト先での外来でした。骨粗鬆症の治療では、PTH製剤や抗RANKL製剤も使用可能ですが、やはりビスフォスフォネート製剤がベースになります。


最近は錠剤に加えて点滴製剤やゼリー製剤までたくさんの種類が市販されています。これだけ種類が多いと選択に困りますが、継続して服用することが重要だと思います。


ウィークリー製剤とマンスリー製剤のどちらがよいかが議論になると思いますが、私の実感からはややウィークリー製剤が優位ではないかと考えています。


マンスリー製剤を処方している患者さんから、「1ヵ月に一度では飲み忘れることがある」や「その日に飲まなければならないプレッシャーがキツイ」という意見が散見されます。


やはり1週間と1ヵ月ではかなり患者さんの感じ方が違うようです。ドクターサイドからもマンスリー製剤を3ヶ月以上処方するのは何となく飲み忘れた際の影響が大きいので不安になります。


患者さんの服薬コンプライアンスを担保しつつ、できるだけ長期処方するにはウィークリー製剤に軍配が上がるのかなと感じている今日この頃です。




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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



やはり、リリカで体重が増えるのか?

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今日の午前は出張先での外来でした。
以前、リリカ投与中に体重が増加したため、投薬を中止したことを
ご報告しました。


この方はTHA術後フォローの患者さんで、帯状疱疹後神経痛に対してリリカを投与していました。しかし、リリカを中止するとかなり痛いようで、懇願されてやむを得ずリリカを再開しました。


リリカの投与を再開する条件として1週間に1度は必ず体重を測定することと、異常に体重が増加する場合にはすぐに受診するようにお願いしておきました。


今日はリリカを再開して2ヶ月目だったのですが、体重は50kg→52kgでした。正直、微妙なラインだと思います・・・。体重の日内変動だけでも説明できる範囲なので今回は継続処方しました。


気になりだすと、リリカのSEに対して過敏になってしまいます。ここまで神経質になる必要は無いのでしょうが、体重が増えるとしんどかったそうなので、しばらく慎重に投与したいと思います。



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