昨日記載したように骨代謝マーカー測定目的は、①治療薬の選択 ②治療効果の判定 です。
①治療薬の選択
治療開始前に骨吸収マーカーと骨形成マーカーを同時に測定します。
主に見るのは骨吸収マーカー(尿中NTX)です。
骨吸収マーカー上昇 ⇒ ビスホスホネート>SERM(エビスタ®、ビビアント®)
骨吸収マーカー低下 ⇒ テリパラチド(フォルテオ®、テリボン®))
ほとんどの症例で骨吸収マーカーは上昇しています。
尿中NTX>55nmol BCE/mmol Crではかなり骨吸収が強い状態と考えられ、ビスホスホネートを開始します。
②治療効果の判定
通常、骨形成マーカーよりも骨吸収マーカーの方が早期に大きく変動します。
したがってここでも骨吸収マーカーの動きに注目します。
尿中NTX 30nmol BCE/mmol Cr程度に維持することを目安にします。
この際、骨形成マーカーが下がりすぎると、骨代謝が低下しすぎていることになります。
テリパラチドへのスイッチを検討するべきでしょう。
活性型ビタミンD3製剤(エディロール®等)は、ビスホスホネート・テリパラチドに併用すると効果が期待できます。
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