今日は本来なら手術日なのですが、全身麻酔手術がありません。なぜなら、月曜日からたった1人しか居ない常勤麻酔科医師がインフルエンザに罹患して自宅療養しているからです。


本日の予定であった腰椎手術も次週に延期してもらいました。麻酔科医師がたったひとりインフルエンザに罹患するだけで、甚大な影響が発生しています。


インフルエンザの発症は突然なので、非常勤医師を確保することも不可能でした。病棟の看護師さんはお互い欠員をカバーして何とかこなしていますが、医師は代替が無くてキビシイです・・・


まさか、インフルエンザを隠して診療するわけにはいかないので、腹をくくっておとなしく自宅療養するしかありません。それにしても5日間の自宅療養はあまりにも長いです。


もし常勤が2~3名しか居ない一般病院の整形外科医がインフルエンザになったら、毎日外来 ♪ という、悶絶するような とても楽しい状況に追い込まれます。


医師という専門職を確保することの難しさを改めて痛感しました。確かに考えてみれば私の住む100万都市でも、平日にフリーで居る整形外科医や麻酔科医はおそらく20名も居ないです。


したがって、いきなり欠員がおこっても医師の代替要員を確保することは事実上不可能です。無い袖は振れないので、インフルエンザ流行時の危機管理もクソもありません。


重責を担う医師にとって、健康に留意することが最良の危機管理になるのでしょうね。




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