昨日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。Crowe classification grade 2の高位脱臼股でした。おまけにCTの計測上、大腿骨頚部前捻角40度とやや過前捻が予想されました。
機種選択で迷いましたが、比較的若年者だったのでポリエチレンライナーを基準にしてX3(つまりStrykerのTrident HA cup)を選びました。この場合、ステムはAccolade Ⅱとなります。
どのような場合にも対応しようと思えばS-ROM-Aですが、カップ側に問題があります。しかし、Accolade Ⅱはmodular typeでもchangable neckでも無いので大腿骨過前捻には対応できません。
このような場合、寛骨臼のリーミングが終了した時点でカップを設置せずに大腿骨側の操作に移ります。最後までラスピングする必要はないですが、ある程度のサイズまでラスピングしてステムの挿入される角度を確認するのです。
ステム挿入の角度が大きいようなら、前方脱臼を予防するためにカップの前方開角を少なめにして対応します。TKAのtibia firstならぬ、THAのstem firstです(笑)。なかなか良い工夫だと思いますが、いかがでしょうか?
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初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です
人工股関節全置換術
AccoladⅡ
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