整形外科では骨塩定量を測定することが多いです。私は習慣的に骨塩定量検査をDEXA(DXA)と呼んでいましたが、よく考えるとDEXA法は測定方法のひとつに過ぎません。
単に今までに勤務した医療機関のほとんどが、DEXA法を用いて骨塩定量を測定していたに過ぎないのです。そこで、骨塩定量を測定する方法をまとめてみました。
X線フィルムの濃度定量法
- RA法(MD法、CXD法、DIP法など): 中手骨のX線フィルムで解析します
X線の吸収率を用いる方法
- SEXA法: 踵骨、橈骨を測定します
- DEXA法: 骨塩定量検査の主流です。腰椎、大腿骨近位部、橈骨を測定します
CTを用いる方法
- QCT法(定量的CT法): 腰椎を測定します
- pQCT法(末梢骨QCT法): 橈骨や脛骨を測定します
超音波を用いる方法
- QUS法(定量的超音波法): 踵骨を測定します
だいたい、病院ではDEXA法を、クリニックではRA法・DEXA法・QUS法などさまざまな方法を採用しているようです。
正確には「骨塩定量検査」なのですが、長ったらしいのでどの測定法かを最初に把握してから、略語でカルテに記載すればよいでしょう。RA法なのにDEXA法と言ってはいけません(笑)。
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