DMOADsってご存知でしょうか?disease-modifying osteoarthritis drugの略で、日本語で言うと疾患修飾性作用薬です。


DMARDs(disease modified anti-rheumatic-drugs)は疾患修飾性抗リウマチ薬で有名ですが、DMOADsは初めて聞きました。


単に変形性関節症の炎症を抑えるだけではなく、関節の構造自体に作用して、病気の進行を遅らせることができる薬を、DMOADsと分類しようという動きが出ているそうです。


具体的には、グルコサミンがDMOADsの候補薬です。怪しげな健康食品ではなく、科学的にプラセボに対して有意に効果に差があることを示すことが前提条件です。


現時点では、DMOADsとして臨床応用されている薬剤はありませんが、軟骨の詳細な質的・形態的評価が可能なMRI撮像技術の進歩に伴い、注目されているようです。


実際、今までは単なるサプリメントとみなされていたモノが、本当にDMOADsとしての効果があることがあきらかにされつつあります。


現時点では、まだ完全に科学的に立証されているわけではないのですが、この領域でも将来的には新しい薬剤が登場するかもしれませんね。実に不思議な感覚です。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。