先日、親戚の子どもに下肢の紫斑と両膝関節・足関節の関節痛が出現しました。整形外科医であれば問診だけでIgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)を想起するでしょう。



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IgA血管炎の患児は関節痛を主訴に整形外科を初診するケースがありますが、両下肢の紫斑から IgA血管炎を疑い、そのまま小児科へ紹介してしまいます。


その後、患児がどのような経過を辿るのかは今までフォローしたことがありませんでした。机上の知識では、予後良好なので経過観察のみというイメージです。


今回は親戚の子どもだったので、その後のフォローも一緒にしました。すると、今まで思っていたのとは異なる経過を辿るではありませんか!


まず、下肢のみであった紫斑は上肢や臀部にも出現しました。また手関節や肩関節まで腫脹して痛がります。そして、両手に著明な浮腫が出現しました。


小児科では溶連菌感染が原因の可能性が高いと言われて抗生剤を処方されました。安静入院を勧められましたが、自宅での安静を条件に逃れたそうです。


1週間ほどで教科書に記載されているとおり症状は軽快しましたが、なかなか激烈な経過です。正直言って、IgA血管炎に対する認識が変わりました。


症状が消失しても、遅発性に腎障害が発生することがあるので、発症後2か月程度は尿潜血や蛋白尿の有無を定期的に外来でフォローする必要があるそうです。


今までは小児科に紹介してハイ終了で終わっていたのですが、その後の経過がこんなにシビアだとは思ってもいませんでした。IgA血管炎恐るべしですね。。。







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