整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

Ion

進行期変形性股関節症に対するTHA

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
進行期から末期に入った程度のOAだったので、単純X線像的には問題無さそうな症例でした。


しかし、変形が少ない症例では意外と苦戦することがあります。今日の方は骨質が良好だったので寛骨臼が固かったです。ワンサイズアンダーまでリーミングしてからカップのインプランテーションを行いましたが、良好な初期固定を得ることができませんでした。


仕方なく、同サイズまでリーミングしてカップのインプランテーションを行いました。このあたりは特発性大腿骨頭壊死症(ION)の方と同じような感覚です。術後の単純X線像でもION症例と同様に、寛骨臼荷重部外側とカップの間に少しだけ間隙がありました。


このように正常に近い形態の寛骨臼では、変形性股関節症といえどもIONの方と同様に、寛骨臼の中枢側を少し多めにリーミングするべきだなと思いました。





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                                    人工股関節全置換術



大腿骨頭前方回転骨切術(ARO)後のTHA

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。アルコール性特発性大腿骨頭壊死症(ION)の方で、大腿骨頭前方回転骨切術(ARO)後です。


転倒して大腿骨近位部骨折を併発したのですが1ヶ月間放置していたという現病歴です・・・。
今回が3回目の手術なので、股関節周囲の瘢痕化が高度でした。


最初は術野のオリエンテーションさえつきませんでした。
基本的には瘢痕組織を切除して、拘縮の解除を行います。


ご存知のようにIONに対するAROは九州大学元総長の杉岡先生が考案された術式で、非常に高度な技術が要求される手術です。


この手術で救われた方は多いと思いますが、手術適応を決定する際にアルコール性IONの場合には患者さんの性格も考慮する必要があることを痛感しました。


※ THAの手術記録のテンプレートが必要な方は、私の運営するサイトから自由にダウンロードしていただけます。ただし、手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします。



特発性大腿骨頭壊死症に対するTHA

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
若年者の特発性大腿骨頭壊死症(ION)だったので、股関節の変形はそれほどではありませんでした。


ION等の寛骨臼の形態が温存されている症例では、術後X線像でカップ上部で寛骨臼との間隙が生じやすいです。これは正常な寛骨臼においては横断面での前後径よりも、正面像での上下径の方が大きいためです。


術中所見でもカップ上方に少し間隙があります。
bone stockの温存を考えると、骨移植をしておいた方がよいかもしれません。

大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折に対するTHA

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今日の午前の手術は人工股関節全置換術(THA)でした。
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(subchondral insufficiency fracture of femoral head: SIF)の症例でした。


手術自体は、通常の変形性股関節症と変わりませんが、やはり骨質が悪いので寛骨臼のリーミングの際には軟骨下骨を全て掘削してしまわないよう注意が必要です。


SIFの場合、特発性大腿骨頭壊死症(ION)との鑑別が問題になります。
まず、単純X線像ですが、SIFでは骨盤が後傾していることが多いです。


MRIでは、IONはT1WIで有名な末梢側凸のバンド像を認めますが、SIFでは大腿骨頭直下に中枢側凸の帯状低信号領域を認めます。


まあ、診断を間違えても若年者でなければ、治療はTHAなので問題ないのですが・・・。

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