整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

PPI

NSAIDSの副作用対策はPPIで!

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表題違いで恐縮ですが、m3.comの連載企画【医師のための資産形成】第3回が昨日アップされました。お題は、消費者金融株で大やけど です。



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今回の連載は、ビギナーズラックで得た180万円を全て吹き飛ばしてしまったという内容です。やはり世の中はそんなに甘くないですね。。。


m3.comでは、基本的に失敗談を中心に連載しています。失敗だらけの人生なので執筆が非常に楽です(笑)。1分ほどで読了可能なので、是非m3.comを訪問してくださいね。


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さて本題ですが、整形外科医にとって、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)処方はメジャーな医療行為です。外来でNSAIDSを処方しない日は無いと言っても過言ではありません。


そんなポピュラーな薬剤であるNSAIDSですが、代表的な副作用に消化管障害があります。この副作用を防ぐために、NSAIDSと胃薬を処方することが一般的です。


胃薬では粘膜保護剤が選択されることが多いですが、本当に問題ないのでしょうか? 周知のように、粘膜保護剤は胃酸の分泌を調節するわけではありません。


胃の粘膜を保護することで胃の防御機構を回復させる効用がありますが、胃の粘膜を保護作用が裏目に出て、NSAIDSによる副作用をマスクしてしまう可能性があります。


NSAIDSによる消化管障害を防止するためには、胃酸の分泌を抑えるしかありません。このため、唯一の副作用併発防止対策は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の処方なのです。


NSAIDSにPPIをセットで処方するのは、薬価の問題や病名をつける煩わしさがあるので、あまり一般的ではありません。


しかし、比較的長期にわたってNSAIDSを処方せざるを得ない患者さんでは、粘膜保護剤処方は適切ではありません。PPI処方を検討することをお勧めします。





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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









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久しぶりにリウマチ性多発筋痛症(PMR)を診ました

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今日の午前は外来でした。1週間前に70歳台後半の女性が、頚部~上腕・肩甲背部にかけての痛みとこわばりを訴えて初診されました。


主訴・年齢・性別からリウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica; PMR)を疑い、血液生化学検査を施行しました。今日はちょうど結果説明の日でした。案の定CRP/ESR 1.63/51と高値でした。


PMRの診断基準にはいくつかありますが、私は
リウマチ病学テキストに掲載されている下記のような診断基準を使用しています。


1.  両側の肩甲骨の痛み、またはこわばり感
2. 発症後2週間以内で症状が完成
3. 発症時の赤沈値が40mm/hr以上
4. 朝のこわばりが1時間以上
5. 年齢が65歳以上
6. 抑うつ状態あるいはさらに体重減少
7. 両側上腕筋の圧痛


上記のうち3項目以上を満たすもの、もしくは1項目以上を満たし臨床的にあるいは病理的に側頭動脈に異常を伴うものをprobable PMRとします。今回の方は5項目を満たしたのでPMRと診断しました。ステロイドの有効性の確認は診断の確定に役立ちます。


PMRの治療は、ステロイドの経口投与です。
私の場合、若干少なめですがプレドニン(PSL) 10mgから下記のスケジュールで開始します。


3-4週   PSL  10mg
2週    PSL   7.5mg
2週    PSL 4mg
2週    PSL 2mg
2週    PSL 1mg
4週    PSL 1mg を隔日投与


上記の通り暫減できればよいのですが、PSL1-2mgぐらいから症状が再燃することがあります。再燃の場合は、その時点でのステロイド倍量投与することで、炎症所見を改善する必要があります。それでも、なかなかPSLを終了できないので、悩むことが多いです。


尚、PSLを投与する際には消化管潰瘍併発の予防を目的として、PPIもしくはH2-blockerを併用する方が安全だと思います。




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