整形外科医のブログ

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Stryker

THA: 大腿骨過前捻症例ではステム・ファーストもアリです

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昨日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。Crowe classification grade 2の高位脱臼股でした。おまけにCTの計測上、大腿骨頚部前捻角40度とやや過前捻が予想されました。


機種選択で迷いましたが、比較的若年者だったのでポリエチレンライナーを基準にしてX3(つまりStrykerのTrident HA cup)を選びました。この場合、ステムはAccolade Ⅱとなります。


どのような場合にも対応しようと思えばS-ROM-Aですが、カップ側に問題があります。しかし、Accolade Ⅱはmodular typeでもchangable neckでも無いので大腿骨過前捻には対応できません。


このような場合、寛骨臼のリーミングが終了した時点でカップを設置せずに大腿骨側の操作に移ります。最後までラスピングする必要はないですが、ある程度のサイズまでラスピングしてステムの挿入される角度を確認するのです。


ステム挿入の角度が大きいようなら、前方脱臼を予防するためにカップの前方開角を少なめにして対応します。TKAのtibia firstならぬ、THAのstem firstです(笑)。なかなか良い工夫だと思いますが、いかがでしょうか?





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                                    人工股関節全置換術



TKA: 手術の際の小さな工夫

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今日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。
大腿骨内顆骨壊死から高度OAに至った方で、膝関節の屈曲拘縮がありました。


本日の機種はStrykerのTriathlonでした。StrykerのTKAのデバイスは、他社と比べて使用し易い印象です。機種自体に優位性を感じませんが、デバイスはユーザーフレンドリーだと思います。


さて、拘縮が高度な膝関節は手術し辛いですが、ひとつひとつの展開を積み重ねると比較的問題無く手術を終えることができます。例えば、fat padは温存するに越したことは無いですが、半分ぐらい切除してもさほど問題ないと思います。


この処置で膝関節外側の視野が開けます。また、FTAが高度であっても外側の剥離を全く施行しないと展開が厳しくなるので、raspatoriumで少しだけ(5~10mm程度)剥離すると外側の展開が比較的容易になります。


蛇足ですが大腿骨で髄内ガイドを使用する際には、大腿骨のエントリーポイントの軟骨を電気メスで焼却して穴を開けるとIMドリルの刺入位置がずれなくて良いと思います。




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