今週は世界の株式市場が大揺れに揺れました。
事の発端は、米国の長期金利上昇です。


先週末に発表された雇用統計が強く、金利上昇が意識されました。また、連銀の一つが今年の利上げが3回あると発言したことも影響したと言われています。


米国の金利は、世界のお金の流れを決める最大の要因です。金利が上昇すれば、米国の投資家は株式や海外資産を売却して米国債に資金を移します。いわゆる、金融引き締めです。


一方、米国債の金利が低下すると、より高い利回りを求めて米国債を売却して株式や海外資産に資金を移します。 このように米国の金利情勢が、世界のお金の流れを決めるのです。


米国の長期金利上昇の影響は衝撃的でした。NYダウ平均株価は、1週間で2度も1000ドルを超える暴落に見舞われました。


日本でも、日経平均が先週末と比べて、たった2営業日で-7.2%の下落になりました。それ以上下落が進まなかったものの、株価は乱高下を繰り返しました。



VIX - コピー




上記はVIXの超長期チャートです。この30年間の中でもかなり上昇していることが分かります。世界中の投資家が、マーケットのトレンドを見極め切れていないことが分かります。


ただ、ただひとつ分かっていることは、先週までのユーフォリアが完全に打つ砕かれてしまったことです。本当にマーケットは怖いですね。


ここまでマーケットが下落すると、多少のことでは上昇が続かない傾向にあります。そして、上昇トレンドが回復する場合であっても、通常3ヵ月程度かかることが多いです。


少なくとも投資家の中では多数派の順張り投資家は、短期的には今までのように積極的に買い進める局面ではないと考えます。


一方、私のような超長期逆張り投資家にとっても、まだまだ投資を開始するには時期尚早です。実際、今週の私は完全に市場を傍観していました。


以上を総括すると、それぞれの投資スタイルによって下記のような対応になるのではないでしょうか。


  • 超長期逆張り投資家: 出番なし 
  • 中~短期逆張り投資家: リバウンド狙いの打診買いも検討か
  • 順張り投資家: 一旦売却して仕切り直し



上記は、あくまでも超長期逆張り投資家である私の個人的意見です。まだまだ私の出番は回ってこないでしょうが、意外と年末ぐらいには孤軍奮闘していそうな気もします。。。







★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。