整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

治療内容が金太郎飴状態!?

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昨日の夕方はアルバイト先で夜診をしていました。
平日の夜診なので、そこそこ新患が来ます。


たいていの方は腰痛や膝・肩関節部痛です。発症して間もない方が多いため、いきなり関節腔内注射をすることには難色を示します。このため、初診では消炎鎮痛剤の処方が多くなります。


つまり、診察して画像所見で大きな問題が無いことを確認してしまうと、その後の治療内容は多くの方で消炎鎮痛剤の処方に落ち着いてしまうのです。


その病院では採用薬も限定されているため、治療内容が投薬内容まで同しとなるワンパターンな金太郎飴状態となってしまいます・・・。


数人連続で同じ処方内容になると何だか申し訳ない気持ちになってしまいます。もちろん、後ろめたさを感じる理由など全く無いのですが、こんなにワンパターンでいいの?という気持ちです。


消炎鎮痛剤のみでは症状が軽快しない方は翌週にも受診されます。ここからが整形外科医としての腕の見せ所なのですが、幸か不幸か半分以上の方は再診することがありません。


こういうことを延々と繰り返しているうちに、一般病院での整形外科外来では「消炎鎮痛剤を処方するために、如何にして納得してもらうかがポイント」かなと思うようになりました。


まあ、消炎鎮痛剤で治る方ばかりなら苦労はしないのですが・・・。



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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



他院手術施行症例のトラブル対処法

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私は回復期病棟の運動器疾患の患者さんも担当しています。
もともとリハビリテーション科の医師が居たのですが、待遇の良い病院へ転職していきました。


やむを得ず、リハビリテーション臨床認定医の資格を持つ私が暫定的に対応することになりました。回復期を担当するのは初めて(といっても既に2年近く経ちますが・・・)です。


当然ですが運動器疾患の患者さんに関しては、リハビリテーション専門医よりも整形外科専門医の臨床能力の方が高いです。しかし臨床能力が高いと過信するのは諸刃の剣だと思います。


回復期リハビリテーションを担当していると、ある一定の割合でトラブル症例に遭遇します。今日も他院で手術された大腿骨頚部骨折患者さんが偽関節であることが判明しました。


臨床的には人工骨頭置換術を施行するしか方法は無いのですが、問題はどこで誰が手術を行うかです。リハビリテーション専門医なら間違いなく急性期病院に送り返すでしょう。


彼らには手術を施行する能力が無いので当然の選択です。しかし、整形外科専門医の場合は悩むところです。もちろん整形外科専門医なら自分の力で最後まで対応することが可能です。


しかし他院で施行されたトラブル症例を簡単に引き受けてしまうと、大きな火種を抱え込んでしまうことになります。せっかく旧知の間柄になった患者さんなので、最後まで診療したいです。


最初の頃は、そういう思いに素直に従って自分でリカバリー手術を施行していました。しかし、リカバリー手術は通常手術よりも条件が悪いので、思ったような結果を得られないことがあります。


そういう経験を何回かすると、やはり役割分担をしっかりする方がお互いのためかなと思うようになりました。したがって最近ではトラブルが発生すれば、全例紹介元に送り返しています。


何が正解かは分かりませんが、私は役割分担をしっかり守る方向に舵を切っているのです。少し消極的過ぎるでしょうか?



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目視の関節可動域はアテにならない!?

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アルバイト先の診療所で、興味深い角度計を見かけました。
角度表示がデジタルなのです。


普段使用している角度計でも支障無いのですが、何も考えなくても数字で角度が表示されるのでマメに関節可動域を計測するようになりました(笑)。


時間の節約のために目視で関節可動域を判断することが多かったのですが、意外と計測した角度と目視で判断した角度の間に差異があることに気付きました。


特に肘関節や手関節の伸展角度に関しては、目視で「10度ぐらいかな」と思っても実際に計測すると20~30度ぐらいあることが多かったです。


もちろん、後遺症診断書を作成する場合などはきっちり測定しますが、それ以外の日常診療では忙しさにかまけて関節可動域の計測が意外とアバウトになっていたようです。


1週間ほど黙々と関節可動域を測り続けていると、私の目視での関節可動域判断精度がかなり向上しました。数年間で少し狂った目視での判断精度が調整されたのでしょう。


ちなみにアルバイト先の診療所の角度計は販売されていなかったので、代わりのデジタル角度計を病院で購入してもらいました。



                   

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アルミ製の角度計のためカドが鋭なので取り扱いに注意が必要です。あと、伸ばした状態が180度で設定されているので、関節可動域に換算するには180度から引く必要があります。


それほどお勧めできる角度計ではないですが、角度がデジタル表示されるので日常診療が少し楽しくなるかもしれませんね。




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