整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

東京女子医大病院の男児事件に思う

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ご存知の方も多いと思いますが、2014年2月に東京女子医大病院で首のリンパ管腫を取り除く手術をした2歳の男児が急死した事件がマスコミ各社から報道されました。


現時点ではプロポフォールの過量投与が問題視されています。このあたりの事実関係を正確に把握することが困難なので論評は控えますが、ある弁護士のコメントが引っ掛かりました。


週間文春の記事によると、「異状死の24時間以内の届け出を義務づけた医師法に触れる可能性がある」と医療事故研究会を主宰する森谷和馬弁護士が指摘しているのです。


医療過誤の疑いがある場合は異状死とされます。医師法第21条にも、異状死は24時間以内に所轄警察署に届け出なければならないと規定されています。


整形外科医が遭遇するケースで最も考えやすいのは、入院患者さんの突然死だと思います。なにしろ大腿骨近位部骨折等のハイリスク患者さんを多数抱えており他人事ではありません。


現実問題として明らかに事件性や医療過誤の可能性が高いケースは稀で、大半は死因も分からず、そもそも異状死に該当するのかさえ判断に苦しむケースがほとんどではないでしょうか。


前々から何となく心の中にわだかまっていた事なのですが、大学の病理医と話をする機会があったので、思い切ってこのあたりの疑問点をお伺いしてみました。


突然死に対する病理医の見解 につづく



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いよいよ日整会学術総会ですね!

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昨日から第87回日本整形外科学会学術集会出席のため神戸に来ています。今回の宿泊ホテルも、昨年の第86回日本整形外科学会に引き続き会場ホテルのクラブフロアです。



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今回は、子供がどうしても学校の相撲大会に出場したい(!)とのことで、家族を残して独りでお昼から神戸入りしました。独りで過ごすクラブフロアもなかなか良いものです。


今回、チェックインのためにエレベーターに乗ろうとしていると、某旧帝国大学教授を始めとする日整会評議員の先生方が集団で来られました・・・。


評議員の先生方の宿泊階がクラブフロアだとくつろげないないなぁ~と思っていたら、幸い途中の階で降りられました。少し安堵しましたが、一般の部屋に宿泊されることに少し驚きました。


会場ホテルに宿泊すると、疲れたらすぐに部屋に休みに帰れることが大きいです。学会で本気で勉強しようと思ったら、やはり会場ホテルに宿泊することがベストだと思います。


そうは言っても会場ホテルは高い!と思われるかも知れませんが、今回はクラブフロア(=クラブラウンジでの無料飲食+ジム・プール無料)にも関わらず、1泊21000円/室でした。


ベストの条件で、勉強+くつろぎを得られるので、会場ホテルのクラブフロア宿泊は本当にお得な選択枝だと思います。



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骨折治療では”引き際”が大事!

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昨日はアルバイト先で、すべり台から転落した小学生の児童を診察しました。
手関節が変形しており、ひとめで橈骨遠位端骨折であることがわかりました。


単純X線像の側面像では橈骨遠位骨片が完全に背側へ転位しており、骨皮質同志の連続性が全く無い状態でした。橈骨は約10mmほど短縮していました。


このような症例で徒手整復を行うには、教科書的には牽引を掛けながら骨折部を強制伸展して、まず骨折部の接触を得てから整復を行うことになっています。


しかし徒手整復が難しい症例が多く、保存治療(=徒手整復)にこだわりすぎると骨折部に高度の腫脹をきたしてしまいます。私はこのような症例では「引き際」が重要だと考えています。


昨日の児童も30秒ほど徒手整復を試みましたが、橈骨遠位骨片が全く中枢側に乗りそうに無かったので、あっさり徒手整復を諦めました。


まだ経験が浅い頃は、徒手整復できないことは「自分の実力が足りないためであり、非常に恥ずかしいこと」という気持ちがあったので、とことんまでがんばったモノです。


しかし、全身麻酔下にintrafocal pinningを施行した方が、患児の苦痛もなく組織への侵襲も少ないです。最も重要なことは患者さんの利益なので、ベストの治療法を見極める必要があります。


実際、昨日の症例は全身麻酔下に1.5 K-wireでintrafocal pinningを施行しましたが、全く歯が立たなかったので1.8 K-wireにサイズアップしてなんとか整復できました。


このように、引き際を見極めてあっさり引けることの方が、保存治療に拘って患者さんに要らぬ苦痛を与えるよりもスマートではないかと思っています。




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