整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

足関節の三角骨障害

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昨日の午前は出張先での外来でした。
30歳ぐらいの女性が1ヵ月前から続く痛みを主訴に初診されました。


スポーツ歴や外傷の既往は特にありません。痛みは足関節後方に限局していました。単純X線像では距骨後方に三角骨を認めました。圧痛部位はアキレス腱停止部と微妙に違います。


足関節底屈で痛みが出るので、三角骨障害と診断しました。さて治療ですが、私はまず消炎鎮痛剤を7~10日程度連続服用していただきます。


三角骨障害の本態は、三角骨と内側結節の間を走行する長母趾屈筋腱炎だといわれています。このため腱鞘炎の治療として、消炎鎮痛剤の連続服投与で局所の炎症を抑えるのです。


ある程度消炎鎮痛剤を投与しても炎症が軽快しない場合には、ステロイドの腱鞘内注射を施行しています。更に、底屈を制限するテーピングも併用するとよいと思います。


どうしても痛みが軽快しない場合には三角骨切除術を行います。最近は、鏡視下三角骨切除術も行われていますが、結構難しいので最初の頃は足の外科医の指導下に施行する方が無難だと思います。




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介護保険主治医意見書記載の仕組化

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整形外科医であれば、介護保険主治医意見書を記載する機会が非常に多いです。本来的には、かかりつけ医である地域の開業医が記載するべきだと思います。


しかし病院をメインに通院されている方は、病院勤務医が記載せざるを得ません。身体能力や精神状態の判定基準が細かく分けられているので、判定基準の具体例を知る必要があります。


身体障害者診断書と異なり、介護保険主治医意見書内には判定基準が記載されていません。手引き書を見ながら記載するのですが、作成時に常に手元にあるわけではないのが難点です。


何か対策が無いか考えたところ、妙案を思いつきました。それは手引き書の判定基準の部分だけをラミネートして、介護保険主治医意見書とワンセットで持ってきてもらうという方法です。


この方式だとラミネートなので何度でも使用可能であり、何枚も判定基準の部分のラミネートを作成して医事課で管理しておくと病院全体でスムーズに運用できるのです。


この仕組化によって介護保険主治医意見書を作成する時間が劇的に短くなりました。仕組化前は手引書を探してウロウロしたものですが、今ではラミネートを見ながらすぐに記載できます。


忙しい勤務医の方は、病院全体でこの方式を導入することをお勧めします。私が運営するホームページから判定基準のキモの部分をダウンロードできます。是非ご利用ください。



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高度の円背では側臥位でMRI撮像を!

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今日の午前は外来でした。
事実上の新年初の月曜日だったので、いつになく新患患者さんが多かったです。


そのたくさんの新患患者さんの中に、80歳台半ばで多発性脊椎圧迫骨折の既往のある方がいました。12月20日ごろから続く腰背部痛を主訴にして初診されています。


単純X線像では明らかな新鮮骨折の有無を判断できませんでした。身体所見からは脊椎圧迫骨折の存在が強く疑われたため、思い切ってMRIを施行しました。


今回の方はもともと円背が強く、仰臥位が不可能な方でした。したがってMRIも仰臥位では撮像できません。このような場合、私は側臥位で腰椎のMRIを撮像しています。


側臥位で腰椎MRIを撮像する欠点としては、呼吸性のアーチファクトが仰臥位に比べて出やすいことと、コイルと撮像部位の位置関係で仰臥位と比べて画像が粗くなる可能性があることです。


先ほど側臥位で撮像したMRIを読影しましたが、思ったよりも問題の無い画質でした。体幹の軟部組織や硬膜管内の馬尾の位置が下方にシフトしていますが、おおむね良好な画像でした。


いつもはここまで綺麗な画質ではないのですが、今日の方は呼吸が静かだったから画像が良かったのかもしれません。ちなみにこの方は第12胸椎圧迫骨折でした。


このように、高齢で多発性脊椎圧迫骨折を併発している円背が高度な方では、側臥位でMRIを撮像することも選択枝のひとつだと思います。



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