整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

THA後の過用症候群

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1ヵ月前に人工股関節全置換術(THA)を施行した方が、術後に劇的に歩行できるようになりました。手術まで数ヶ月間ほど寝たきりに近い状況だったのがウソのようで非常に喜んでいました。


しかし、術後3週目から誘因なく背部痛が出現しました。かなり強い痛みだったので、身体所見から脊椎圧迫骨折を疑いました。ストロイド性骨粗鬆症がベースにあるため、単純X線像では多発性圧迫骨折を認めます。


MRIを施行するとT7およびT10の新鮮圧迫骨折を認めました。外傷は無かったことから、THAを施行して活動性が上がったため、脊椎に負担が掛かって胸椎圧迫骨折を併発したのだと思います。


これは一種の過用症候群と考えられます。以前にも、生物学製剤が著効して活動性が上がったため、股関節に過度の負担が掛かって関節破壊が進行して、THAをせざるを得なくなった症例を報告しました。


関節リウマチでは過用症候群や誤用症候群の概念がある程度浸透していると思いますが、それ以外の疾患で過用症候群を併発することは想定していませんでした・・・。


過用症候群を併発するファクターを定量的に計測できれば予測や予防も簡単なのですが、実際的に過用症候群の併発を確実に予測することは不可能です。


THAの執刀医として術後の早期リハビリテーションを推奨する立場にあるため、あいまいな理由でこれに制限を加えることは心理的・技術的に難しいと感じました。



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側胸部~背部痛診療のアルゴリズム

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今日の午前は外来でした。
30歳台の男性が2日前からの突然の右側胸部~背部痛を訴えて初診されました。


このような場合には、問診の段階で下記の診断を疑っています。
 ① 肋間神経痛
 ② 帯状疱疹
 ③ 肋骨骨折


①は転移性脊椎腫瘍の除外診断のため胸椎単純X線像でpedicle signの有無を確認しています。②は皮膚を見ると分かりますが、発症後5日ぐらいしないと皮膚症状が出ないので注意が必要です


③は普通に身体所見と単純X線像での骨折の有無を確認しています。①~③のうちで外傷が無いケースでは①の肋間神経痛が多い印象です。この場合、リリカが著効することが多いです。


したがって、このような側胸部から背部痛の方にはリリカ75mg(高齢の方には25mg)から処方開始するのですが、リリカをそれほど増量しなくても疼痛コントロールができる場合が多く、治療としては結構ラクな印象を抱いています。


尚、左側胸部~背部痛の場合には循環器系の疾患である可能性もあるので、おかしな雰囲気を感じれば内科に紹介する方が無難だと思います。




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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



LCCで気軽に海外へ!

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管理人は旅行好きなのですが、子供が多いため旅費が高くなるのが悩みのタネです。旅費=交通費+宿泊費+食費+雑費という式がなりたちますので、それぞれの項目を安くすることが、旅費の総額を安く上げるための王道です。一般的には交通費が旅費の中で最も大きな割合を占めます。


航空運賃を抑える方法のひとつに、最近話題のローコストキャリア(Low Cost Carrier; LCC)があります。LCCは効率的な運営により低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社のことです。


代表的なLCCには、米国のサウスウエスト航空、英国のイージージェット、マレーシアのエアアジアなどがあります。LCCは特定区間に絞り込んだ路線の設定をしているので、目的地に就航している航空会社を特定することが重要です。


管理人は昨年の夏はバリ島・今年の夏は沖縄に旅行にいきましたが、バリ島へはエアアジア(2013.11月現在、ANAとエアアジアとの提携が解除されたためバニラエアになっています)・沖縄へはピーチを利用しました。


LCCの機内自体はやや狭いのかな?くらいで、極端に居心地が悪いことは無かったです。ただ、ぎりぎりのタイムスケジュールで運航しているため、整備不良が発生した場合には欠航してしまい代替機が無いことが難点です。


時間のある個人の自由旅行では多少のアクシデントは問題無いのですが、忙しい社会人の家族旅行では少々厳しい面があります。とはいうものの圧倒的な安さのため海外旅行へのハードルがかなり下がったことも事実です。


なぜ、このようなことを書いているかというと、実は来年の春休みに家族で香港へ旅行することを計画しています。1人当たり2万円ちょっとで往復できるので、今までだったらあり得ないぐらい気軽に海外に行けてしまうのです!ほんとうに良い時代になったものですね。



           ★★  海外旅行ならExpediaがお勧めです  ★★







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・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

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