関節リウマチは、整形外科の中でも進歩が特に著しい分野のひとつです。まさに日進月歩なので、評価の確立した成書も無い状況です。日本リウマチ学会専門医でも月単位での情報をアップデートしている医師はそれほど多くないのではないでしょうか。
このような状況なので、初学者が関節リウマチをマスターしてアップデートしていくのは少しハードルが高くなってきています。現在のMTXと生物学的製剤を基本にした関節リウマチの治療体系を俯瞰するために 『 関節リウマチ治療実践バイブル 』は最もお勧めの書籍です。
関節リウマチ治療実践バイブル
著者は、慶応義塾大学の竹内先生です。4月に京都で開催された日本リウマチ学会の書店ブースで先行発売されているのを見かけました。何気なく手に取った本書を通読して、その完成度の高さに驚きました。本書が発刊されるまでは、リウマチ病学テキストが関節リウマチの初学者用テキストとしてはベストだと思っていましたが、本書の方が読みやすくよくまとまっていると感じました。
全く知識が無い方は、本書をまず2~3回通読してみることをお勧めします。もちろん、ほとんど頭に残らないでしょうが、その後は臨床の場で不明な点がでてきたら本書を用いてその都度習得していけばと良いと思います。
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
総論 (診察・診断、治療全般、骨折・外傷、周術期管理)
各論 (手の外科、肩関節、脊椎、股関節、膝関節、足の外科、腫瘍)
その他 (関節リウマチ、痛風・高尿酸血症、骨粗鬆症、専門医試験)